最近、田村淳さんや最上もがさんが公表し、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』などで注目を集めるようになったHSP。HSPとは、いったい何なのでしょうか? 日々生きづらさを感じているとしたら、もしかしたら、HSPなのかもしれません。
病気ではないHSP
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、“非常に敏感な人”や“繊細な気質をもった人”という意味です。心理学者のエレイン・アーロン博士によって提唱されました。周囲の状況や人の表情、言動の変化を察知しやすく、ストレスを感じやすい傾向にあります。HSPはあくまでも“気質”であり、病気ではないとされています。
HSPの特徴
もし日々、
・ママ友や夫と会話をした後、なぜだかどっと疲れが出てしまう
・言われたことや話をしていたときのママ友や夫の表情がいつまでも気になってしかたがない
・他人はあまり気にしていないようなのに自分ばかりがいつも人より心配し過ぎている感がある
ということがあればHSPの傾向があるかもしれません。
HSPの人は、他人の言動に傷つきやすかったり、言われたことが頭から離れなくなってしまったりすることが多くあります。また、自己肯定感が低い、騒音や光が苦手という気質も特徴としてあげられています。
HSPの特徴をみると、内向的な性格な人にありがちな傾向にもみえますが、外向的な性格の人でももちうる気質とされています。
自分はHSP? セルフテストをやってみよう
心理学者のエレイン・アーロン博士の「HSPセルフテスト」をやってみることで、自分がHSPであるかどうかの可能性について知ることができます。
27項目中14以上の質問に「はい」と答えた場合、HSPの気質がある可能性が高いとされています。該当する質問の数が少なくても項目の内容が非常によくあてはまるのであれば、HSPの可能性があるそうです。
またアーロン博士は、HSPであるかどうかを判断するためのさらに良い方法として、DOESについても言及しています。
DOESとは
Depth of processing:物事について深く考えてから行動する
Overstimulated:刺激に過剰に反応してしまう
Emotional responsiveness or Empathy : 他人の気持ちに反応しやすく共感を覚えやすい
Sensitive to subtle stimuli : 些細な刺激にも敏感である
の頭文字をとったもので、これらが当てはまる場合HSPの可能性が非常に高いとされています。セルフテストでは一部これらの重要なHSPの特性をチェックできないともしているため、テスト結果を絶対とはせず、あくまでも参考としてください。
周囲からのちょっとした刺激も人より敏感に受け止めてしまうため、疲れてしまうことが多いHSP。しかし、それゆえ、細かいことに気がつき、物事を深く考えることができるという長所もあります。もし、気にしいな性格が辛い、日々なんだか生きづらさを感じていると思っていたら、それはHSPという気質のためかもしれません。気になる場合は、一度、HSP専門のカウンセリングに相談しに行ってみるのもいいかもしれませんね。