「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はトイレトレーニングに関するご相談です。
Q.少しずつトイレトレーニングを始めてみようかと思っています。
1歳1カ月の子どもを育てています。コロナ禍で1日中家で過ごす毎日で時間もある今、少しずつトイレトレーニングを始めてみようかと思っています。 まだ自己申告ができないこのくらいの月齢だとどのように進めていくのがいいですか? はじめはおまるからスタートしたほうがいいでしょうか。
おしっこのタイミングはまだよくわからないのですが、うんちは1日1回、なんとなく出るタイミングがわかってきたのでまずはうんちだけ始めるのでもいいのでしょうか。
ちゃんと続けられるかなという不安もあります。こんな気軽なゆるい気持ちでスタートしてもいいものでしょうか。
榎本美紀助産師からの回答
うんちが出ても気持ちが悪い感じがしないのは、おむつで慣れているからだと思います。気持ち悪いから、うんちの前に便意を教えてくれてトイレでできるわけではないので、大丈夫ですよ。
まずは、出るタイミングがわかりやすいうんちからおまるやトイレに座ってもらうようにしても良いかと思います。サインが出て座らせても、トイレに連れて行くのが間に合うならトイレでも大丈夫です。まずは、おむつを外した開放空間に排泄をする感覚を取り戻し、スッキリする感じを得ることが大切です。
トイレトレーニングは始めると、お休みできないと思われて、始めるのをちゅうちょする方が多いのですが、ママが疲れていて掃除や洗濯が大変だったり、トイレに座らせるのが負担に感じるときは、「今日はママが疲れちゃったから、おむつでしてもらっていいかな?」と話しておやすみしてもいいと思います。また、体調や機嫌が悪くお子さんが、トイレやおまるに座るのを嫌がる日もあるかと思います。無理強いせずにゆるく進めていただいて良いかと思います。
※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
トイレやおまるでするためのSTEP1
ジャーっと出して、うんちやおしっこが体から出ていることを五感を使って認識する
「ためて一度に出す」という排泄コントロールの感覚が育つには、うんちやおしっこが体から出ている事実を、脳が五感(目、肌、耳、鼻)を使って認識することが必要です。
それには、うんちやおしっこが体から出ていることが認識しやすい服装(布おむつ、布パンツなど)で過ごす時間をつくってあげます。トイレトレーニング用のパンツやおむつ、おしっこパッドなどでも良いのですが、ジャーっと太ももまで濡れないとわかりづらいお子さんもいるようです。
一日中が難しければ一定の時間(15〜30分)や、漏らされても気にならない場所(フローリングや子ども用フロアマット、屋外、お風呂場など)で、布おむつや布パンツで過ごす時間をつくってあげます。
トイレやおまるでするためのSTEP2
「しーしー」という言葉がけで、おむつの外でするという排泄感覚を取り戻す
生まれてからずっとおむつの中で排泄してきた赤ちゃんは、おむつの外でするという感覚を取り戻す必要があります。その合図は、「しーしー」という言葉がけです。
この「しーしー」は、水を連想させて膀胱の筋肉を緩ませます。おしっこをしそうなサインがあったり、おしっこをすでにしていたら、「しーしー」という合図を出してあげることを何度も繰り返しているうちに、合図とおしっこが連動していることを理解できるようになります。
トイレに一緒に行って、大人がおしっこをしているところをみせるのも効果的です。ここのステップ2に時間がかかる子もいるので、焦りは禁物です。
トイレやおまるでするためのSTEP3
おまるやトイレという決まった場所で排泄するという社会的ルールを学習する
おしっこやうんちをしたそうなときがわかるようになってきたら、おまるやトイレに誘ってみましょう。大人がトイレに行きたいときに、一緒に誘ってみるのも良いですよ。
おまるやトイレを嫌がる場合は無理強いせず、まずはおむつをつけたまま、おまるやトイレに座らせて慣らしていきましょう。リラックスして、楽しい時間になるように絵本やおもちゃ、手遊びや歌を歌ってあげるのも効果的です。会話ができるくらいの年齢でしたら、「トイレやおまるをスタートする日」を話し合って子どもに決めさせてもいいでしょう。
※参考:ニュース(ママネタ)「トイトレがラクになる!トイレやおまるでするための3つのステップ」【著者:
助産師 榎本美紀 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー】
ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『専門家に相談』の掲示板をぜひご活用ください!