生理をコントロール!生理の悩みは無理や我慢をしないで!【医師監修】

2020/10/31 08:25
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生理による痛みや生理周期、経血量は、薬や器具で、ある程度コントロールできます。しかし、生理をコントロールするには、自分の日常生活を振り返ることも大切。生理の悩みにつながる原因を理解して、無理をせず、我慢しすぎず、生理をコントロールしましょう。
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生理の悩みは無理や我慢をしないで

女性の悩みの種ともいえる「生理」。生理がくるたびにブルーな気持ちになる人、生理痛に悩む人、生理周期がわからず常にナプキンを携帯している人など、その悩みはさまざまです。そんな生理を、もしコントロールできるとしたら……。こまがた医院 院長の駒形依子先生に、生理のコントロールは可能なのか、何をコントロールできるのかを伺いました。

 

 

答えてくれたのは…
こまがた医院院長 駒形依子(こまがたよりこ)先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

 

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生理って自分でコントロールできるの?

生理はホルモンの働きで起きるので、本来であれば大きな悩みもなく、生理を受け入れることができるはずですが、程度に差はあれど、生理で悩む人が多いのも事実です。

 

生理に関する悩みは、病気が原因でない場合、そのほとんどはホルモンバランスの乱れが原因。ホルモンバランスの乱れはストレスや不摂生な生活などで起きるといわれています。つまり、生理をコントロールするということは、ホルモンバランスをコントロールするということであり、薬や生活習慣でホルモンバランスを整えれば、コントロールすることは可能なのです。


健康的な生活を心がけ、ストレスをためこまないようにすることが重要ですが、家庭や学校生活、仕事やそれ以外でもさまざまなストレスをうけやすい現代社会では、ホルモンバランスが乱れやすいのはある程度仕方のないことなのかもしれません。
 

生理のどんなことをコントロールできるの?

生理で多い悩みは、生理痛、生理周期の乱れ、経血量の3つ。これらの根本原因が何か知っていますか? 病気以外でこれらが起こる主な原因は、すべて日常生活にあります。普段の自分を振り返り、生活を整えることで、悩みが解決する場合もあり、つまり生理をコントロールすることに繋がります。

 

また、生理痛、生理周期の乱れ、経血量は、低用量ピルのような薬や、ミレーナなどの器具によって、コントロールが可能なこともあります。これらを使用するには、婦人科への受診が必要です。

 

コントロールできるもの1)生理痛

生理痛の症状の一つである下腹部痛は、子宮が収縮するときに感じる痛みであり、症状が重くなる主な原因は、体の冷えといわれています。

 

子宮の収縮は、子宮内膜が剥がれ落ちるときに傷ついた箇所の出血を抑えるために起こるのですが、そもそも子宮は筋肉でできた臓器。筋肉をスムーズに動かすには体を温め、血行をよくすることが効率的なのです。体が冷え、血行が悪いと、子宮が収縮したときに、生理痛という痛みとなって現れるのです。

 

なお、下腹部痛以外の生理痛も、冷えや脱水が主な原因所と言われています。

 

人それぞれ症状も症状が出る期間も違いますが、生理痛はどんな日常生活を送っているかを表しているとも言えるのです。

 

コントロールできるもの2)生理周期

生理周期の乱れは、排卵時期がずれることで起こります。

 

排卵は女性ホルモンによってコントロールされており、生理不順の人であっても、排卵すれば必ず2週間後に生理がくるのですが、排卵は多忙や寝不足などのちょっとしたストレスでも影響を受け、早まったり遅くなったり、もしくは排卵自体が起こらなくなったりします。

 

日常生活でためこんだストレスがホルモンバランスに影響し、生理周期の乱れとして表れているということです。

 

生理周期をコントロールするに、ストレスを貯めない生活をすることが大切なのです。

 

コントロールできるもの3)経血量

経血量は生理痛と同じく個人差がありますが、1回の生理期間で、多くてもトータル約140ml程度といわれています。

 

そもそも経血は、妊娠の準備として厚くなった子宮内膜が不要となってはがれ、血液とともに体外へ排出されたもの。子宮内膜は厚くなっても約2㎝程度。その内膜がはがれ落ちてたとしても、たとえば、夜用ナプキンを1~2時間で交換しないといけないほども出血をするということなら、体にとっては負担でしかなく、当たり前のことではないのです。経血量が多い場合は子宮内膜が通常よりも厚かったということになり、少ない場合は薄かったということになります。

 

この子宮内膜の厚さをコントロールしているのがエストロゲンという女性ホルモンであり、厚くなった内膜を維持するのがプロゲステロンという女性ホルモンです。このホルモンの分必や切り替えがうまくいかないと、不正出血の原因や生理不順の原因になります。子宮筋腫や子宮内膜症、内膜ポリープなどの明らかな疾患がない場合の過多月経(月経量が異常に多い状態)は、冷えや脱水のほか、ホルモンバランスの乱れが原因と考えます。

 

経血量を減らし正常量へ近づけるためには、冷えや脱水に注意しながらストレスを溜めない、もしくはちゃんと発散し、ホルモンバランスを整えることが必要。ホルモンバランスを整えるには、バランスのよい適度な量の食生活、睡眠の質を上げることなどが大切です。エストロゲンの材料はコレステロールです。少なすぎも取りすぎも乱れる原因になります。また脂肪細胞からエストロゲンによく似たエストロンというホルモンが分泌されることでバランスが崩れることもあります。やせすぎ、太りすぎには注意しましょう。

 

 

生理をコントロールすることは、身体的にも精神的にも、自分にとって一番良い状態を保つことに繋がります。いわば、理想の自分への近道が、生理のコントロールなのです。生理に悩みがある場合は、日常生活を振り返ってみましょう、

 

また、なかなか改善しない場合、症状がつらい場合には、婦人科で相談し、薬などを併用しながら、治療をしていくこともできます。無理をせず、我慢しすぎず、生理をコントロールしていきましょう。

 

監修者

医師 駒形依子 先生

産婦人科 | こまがた医院院長


東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。


経歴

H13年 東京女子医科大学入学
H20年 米沢市立病院入職
H24年 東京女子医科大学病院産婦人科入局
H26年 東京女子医科大学東洋医学研究所入局
H28年~フリーランスで活動
H30年 こまがた医院開業



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