皮下脂肪が増え、ホルモンバランスの影響で自律神経が乱れがちな妊婦さんにとって暑さは大敵!暑さに弱いといわれる妊婦さんが、夏を乗り切るにはどうしたら良いのでしょうか?
お腹の中の赤ちゃんのためにも、夏バテに負けず健康的な夏を過ごしましょう。
夏バテ対策のポイントとは?
妊婦さんの夏バテ対策では、室温の管理が大切です。暑くなるとつい頼ってしまうエアコン。温度差が大きい室内外を行き来すると体が疲れてしまうので、室内と外気温の差は5度以内に保ちたいところ。
また、エアコンの風に当たり続けると体の冷えにつながります。風量は弱めに、風は上向きに設定することで冷え過ぎを防止できますよ。快適な環境を保つために欠かせないエアコンですが、上手に利用して夏バテから身を守りましょう。
もし疲れがたまってしまったら、無理は禁物!お腹の中の赤ちゃんのためにも、ゆっくりと体を休めます。特に質の良い睡眠は疲労解消に不可欠です。通気性の良いパジャマを選び、室温も快適に。脱水を避けるために、寝る前にコップ1杯の水を飲むことをおすすめします。
熱中症にも気を付けて!
妊娠すると皮下脂肪が増えるため、夏の暑さは今まで以上にこたえます。夏バテで体が弱ると熱中症にもかかりやすくなります。お腹の中の赤ちゃんのためにも、夏バテだけではなく熱中症対策も気が抜けません。
熱中症予防の最大のポイントは水分補給。「のどが渇いた」と思った時には、すでに水分不足になっている可能性も。渇きを感じる前に、こまめな水分補給を意識してください。暑い時には冷たいものを飲みたくなりますが、できれば常温や温かい飲み物を。急激に体を冷やさないように気を付けましょう。
また、気温が高い日の外出は控えるなど、外出時はいつも以上に注意してくださいね。
暑くても工夫次第で夏バテ知らず!
暑い夏の時期は、食欲が湧かないこともありますよね。だからといって、食べずにいるのは体にも良くありません。赤ちゃんのためにも、工夫して栄養を摂るように心がけましょう。
例えば、調理方法の工夫。ただでさえ暑い環境下で火を使う調理には、げんなりしてしまいます。そんな時は電子レンジで調理できるものや、温めるだけで簡単に食べられるチルド食品などを適度に取り入れても良いでしょう。
最近では、栄養バランスが考えられた料理を宅配してくれる業者もあります。自分に合いそうなサービスを比較して選んでみるのも手です。「とにかく食べたくない!」という場合には、野菜をすりつぶしてお粥に入れるのもおすすめ。
夏バテになると噛むことさえ嫌になる時がありますよね。あまり噛まずに食べられる栄養満点のメニューは、妊婦さんの強い味方です。食べられるものから少しずつ口にしていきましょう。
お腹が大きくなり、暑さも人一倍感じるようになる妊婦さん。暑い夏を乗り切るのは、簡単なことではありません。赤ちゃんのためにも、夏バテや熱中症にかかるのは避けたいところ。工夫を凝らして、快適な環境をつくるように心がけてくださいね!(TEXT:佐藤 真由美)