産後の生理の再開時期は人ぞれぞれではありますが、他のママと比べたりして遅すぎると不安になりますよね。そこで、この記事では産婦人科の医師に平均的な生理の再開時期と、遅くなる原因について聞いてみました。受診が必要になる場合や、妊娠の可能性についてもお話してもらいましたので、産後ママは特に必見です!
答えてくれたのは……
よしかた産婦人科 上原萌美先生
日本産婦人科学会専門医。横浜市立大学産婦人科入局後、神奈川県内の病院にて勤務し、現在、よしかた産婦人科・よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック勤務。
産後に生理が再開するのはいつが普通?
「産後はホルモンの影響で、しばらく生理が止まるようになっています。母乳を飲ませていない場合は産後1~3カ月で生理がくることが多いです。母乳を飲ませている場合は、産後3カ月以内に生理がくることもあれば、産後1~2年してからくることもあり、個人差が大きいです。
ほとんどの場合、卒乳後6週までには生理が来ます」
産後1年以上再開しない!これって大丈夫なの?
「授乳中の場合は1~2年無月経になることもよくあります。プロラクチンというホルモンが出るので、排卵が抑制されて生理が止まるようになっています。授乳の回数や時間が減ると、少しずつプロラクチンが減り生理が再開しますが、その時期は人によって違います。
個人差が大きいので、心配しすぎなくても良いでしょう。産後2年以上経っても生理が再開しない場合や、卒乳後3カ月以上経っても生理が再開しない場合は、一度産婦人科を受診することをおすすめします」
無月経の間に妊娠の可能性も!?
「産後無月経の状態でも、排卵し妊娠することがまれにあります。もし、つわりなどの妊娠の症状がある場合は妊娠検査薬を使用してみてください」
以上、産後の生理の再開時期についての解説でした。
産後に1年以上生理が来なくても異常ではないことが分かって、ちょっとホッとしましたね。ただし2年以上開く場合は何かに起因している可能性があるとのこと。無月経の間に妊娠することもあるそうなので、不安な場合は遠慮せずに医師に相談してみましょう!