妊娠28週に1,000g未満の超低出生体重児で生まれた三女は、2歳になった今でも成長曲線の正常の範囲内に入っていない、小さな女の子です。とはいえ、三女はとっても元気に成長し、ゆるやかに成長曲線に近づいています。母子健康手帳の成長曲線の枠外からスタートした三女の成長と、ママとしての葛藤を振り返ります。
まさか! 成長曲線枠外からのスタート
妊娠28週に緊急帝王切開で生まれた三女。出生体重は800g台という小さな赤ちゃんでした。母子健康手帳にある成長曲線のグラフの最小目盛は、1,000g。1,000g未満だと、印刷されているグラフの枠外になります。早く小さく産んだだけでも三女に申し訳ない気持ちでいっぱいなのに、成長曲線の枠外に点を打つことで更にみじめな気持ちになりました。
身長も頭囲も枠外からのスタートでしたが、生後1カ月を過ぎるとようやく1,000g台になり、グラフ内に点が打ててうれしかったです。成長曲線のグラフに添って順調に体重が増えていたので、いつか成長曲線の正常の範囲内に入るだろうと思っていました。
頭囲が成長曲線に入った!
三女は退院後も順調に成長しているものの、離乳食が進まず、あまり体重が増えなくなっていました。最初に成長曲線の枠内に入ったのは頭囲。生後9カ月(修正月齢7カ月※実際に生まれた日ではなく、出産予定日を基準にした月齢)の計測で、成長曲線上に点を打つことができました。
1つ成長曲線に入ったことで、少しだけ心が軽くなった気がしました。一方で、身長と体重はまだまだ成長曲線の枠の下。1歳半くらいで成長曲線の枠内に入ってほしいと思っていましたが、食が細いことと活発に動くこともあってか、体重はなかなか増えません。とはいえ、1歳・1歳半・2歳の現在と少しずつ成長曲線に近づいています。身長と体重も成長曲線に入る日もそんなに遠くはないはず!と思っています。
長い目で成長を見守ると決意!
未熟児センター退院後、三女はフォローアップ健診のため毎月1回通院していました。毎月の計測が楽しみな反面、枠外からスタートした成長曲線のグラフを見ると、みじめな気持ちがフラッシュバックしてくるようでした。
1歳を過ぎると、フォローアップ健診も3カ月に1回へと回数が減り、2歳になった現在は半年に1回の健診に。成長曲線のページへの記入する回数も減ったこともあり、あまり成長曲線のことばかり気にならなくなっています。早く小さく生まれた子どもは、すぐに追いつく子、少ししてから追いつく子、ずっと追いつかないままの子の3パターンあるそうです。成長が止まったままではないので、長い目で成長を見守っていきたいです。
三女は、早産になったことで成長曲線の正常の範囲から外れていますが、とっても元気に成長しています。毎月の成長を記録した成長曲線は、私にとってトラウマでもありましたが、小さな体で頑張った大切な記録。あまり成長曲線のグラフにとらわれず、長い目で成長を見守ることが大切だと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/(c)chicchimama
監修/助産師REIKO
著者:小林更紗
中1・小4・2歳の三姉妹の母。通関士資格保有。長女が小学生になるタイミングで、勤めていた通関業者を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。