動物園に行きたい弟とカフェに行きたい姉
5歳の弟は動物園が大好きです。一方12歳の姉は動物は苦手ではないものの、そこまでの関心はなく、カフェでお茶でもしていたいというお年ごろ。性差、年齢差を考えれば当然なのですが、家族内でこれほど嗜好が違うとどちらかが我慢するか、別行動するかしかありません。
一事が万事この調子で、公園に行けば遊具で遊びたい弟とバドミントンをしたい姉、家にいれば床一面に材料を広げて工作をしたい姉と、なんでも触ってみたい弟⋯⋯。「したいこと」が違い、そのたびにぶつかり合うのです。
お友だち家族とのお出かけはほぼ不可能
子どもの年齢が近いお友だち家族とのお出かけは楽しいものですが、わが家と同じ年齢差のきょうだいがいる家族は身近にいません。以前弟と年齢の近い幼いきょうだいがいる親戚家族と出かけたことがありましたが、これが姉にとっては苦い思い出に。普段は弟の面倒だけみていればよいのに、その日は幼児が3人。
容赦なく甘えてくる親戚の子のお世話でヘトヘトになっていました。以来、「二度とよその家族とはお出かけしない」と言い出しました。また、姉と年の近い子どものいる家族とは弟が迷惑をかけることがわかっているので同伴は避けています。
どうすれば2人で楽しめるのか?
弟の身体能力が上がったことで、きょうだい一緒にできることが増えたこともある一方、姉の精神年齢が上がったことで「もうそんなことしたくない」と付き合ってくれなくなったこともあります。おままごとなどがその例です。
子どもは日に日に成長していき、興味や関心はそのつど変化していきます。現在12歳と5歳という年齢の2人が一緒に楽しめるのは、ダンスなど体を動かす遊び、歌を歌うことなどです。一緒に楽しむ時間を持ちつつ、適度に別行動をはさみながら試行錯誤するしかない毎日です。
きょうだい仲良く楽しそうに過ごしている姿を見るのは何にも代えがたい幸せですが、悲しいかな……その光景は長く続かず、すぐに喧嘩が始まるのがお約束のわが家です。お互いの発達・成長に合わせたよい関わりができるよう手助けしたい気持ちはあるものの、ついつい「そんなに喧嘩するなら一緒にいるのやめなさい!」と叱ってしまう、そんな日常です。
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監修/助産師REIKO
イラストレーター/まっふ
著者:川木みさ
7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。