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97%が人工妊娠中絶!?この数字、どう思いますか?

 

クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。

 

おなかの中の赤ちゃんにもし異常があったら?その異常がママの血液でわかるとしたらどうしますか?

 

妊娠を機に耳にしたことがあるかもしれない「出生前診断」。そんな出生前診断ですが、2013年から始まった新しい出生前検査(NIPT)に関する調査結果が最近まとめられたのをご存知ですか?

 

今回は「出生前診断」についてお話しします。

 

そもそも「出生前診断」って何?

生まれてくる赤ちゃんのうち、3~4%には染色体異常や先天代謝異常、奇形など、何らかの異常があるといわれています。このような異常を胎児の段階で検査し、診断することを出生前診断といいます。

 

検査にはママの血液や羊水を用いて、赤ちゃんの染色体を調べます。ただし、これらの検査によって、すべての異常がわかるというわけではありません。

 

NIPTはそれまで実施されていたクアトロテスト同様、ママの血液を用いておこなう検査です。クアトロテストとの違いは、検査ができる週数の範囲が広がったこと、検査結果の精度が高いことに加え、限られた医療施設でおこなわれているということ、誰でも受けられる検査ではないことなどがあげられます。

 

手軽に思える検査だけど・・・

採血による出生前検査は、ママや赤ちゃんへの負担が少ないので実施しやすいかもしれません。でも、検査を受ける前に、きちんとした情報を得るということはとても大切なことです。

 

検査を受けるかどうかは、事前にきちんと説明やカウンセリングを受け、メリット・デメリットなどを理解すること、夫婦間で話し合って納得したうえに、ご自身の意思で決めることが必要となります。

 

きちんと考えたい「出生前診断」のあとのこと

血液検査の結果が陽性だった時のことを考えたことありますか?これまでにNITPを受けた妊婦は2万7,000人余り。病気が確定した人の97%が人工妊娠中絶をしていたということが産婦人科医などの調査により明らかになっています。

 

検査結果を受け、早期にいろいろな対応ができるということもありますが、人工妊娠中絶という選択は、命の選別に当たるのではないかという意見もあります。

 

また、染色体異常の研究が今どこまで進んでいるのか、染色体異常の子が生まれた時、家族や本人がどのような生活を送っているのかという具体的な情報が不足していることも1つの要因であるという意見もあります。

 

 

「健康で元気なわが子を」というのは誰もが思い、願うことです。簡単にできる検査だからこそ、安易に考えず、先のことも考えて受けてもらいたいと私は思います。NIPTが日本に導入されて、まだ数年です。今後の動向も気にしていきたいですね。(TEXT:助産師 REIKO)

 

 

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