ベビーカレンダーは、2020年11月生まれの女の子6,048名を対象に、『11月生まれベビーの名づけトレンド』に関する調査を行いました。10月に引き続き秋感溢れる「楓」が人気ナンバーワンという結果に。社会現象となった「鬼滅の刃」が赤ちゃんの名づけにも大きく影響していることも明らかになりました。
「みつり」ちゃんが増加
11月に生まれた赤ちゃんのなかで、「鬼滅の刃」に登場するキャラクタ―と同じ名前の赤ちゃんは男女合計18名いました。よみでは、女の子122名、男の子148名、合計270名の「鬼滅ネーム」ベビーが誕生しています。
「あおい」「るか」「ことは」など年間を通して人気のよみでもありますが、鬼滅の刃のキャラクター「⽢露寺蜜璃(かんろじ みつり)」と同じ「みつり」というよみの⼥の⼦は昨年0名でしたが、10月は2名、11月は3名いました。社会現象となった「鬼滅の刃」は、赤ちゃんの名づけにも大きく影響しているようです。
その他、11月生まれの男の子の名前ランキングは以下の通りです。
1位 楓(主なよみ:かえで)
2019年の年間ランキングでは18位、2020年は21位にランクインした「楓(主なよみ:かえで)」。「楓」は10月に引き続き、2カ月連続で首位を獲得しました。
2019年には10月から12月の間、3カ月連続で月間ランキング1位となっており、毎年秋生まれの女の子の名づけで人気が急上昇しています。11月の男の子の名前ランキングでも7位にランクインしており、この時期男女ともに人気の高い名前です。
2位 結月(主なよみ:ゆづき)
2019年の年間ランキングでは9位、2020年は4位にランクインした「結月(主なよみ:ゆづき)」。
「結ぶ」「実をつける」という意味がある「結」と、夜空に優しく美しい光を放つ「月」を組み合わせた、どことなく神秘的な印象を受ける名前です。秋は空気が澄んで月がきれいに見えることから、この時期にピッタリですね。高貴で知的な印象の「濁音ネーム」の一つです。
3位 紬(主なよみ:つむぎ)
どことなく古風で日本的な印象を受ける「レトロネーム」のひとつでもある、「紬(主なよみ:つむぎ)」。2019年の年間ランキングでは4位、2020年は2位にランクインしています。
「紬」とは紬糸で織られた布のことで、江戸時代には普段着として愛用されたほど美しく丈夫な絹織物。「自分の意思を持った、芯のある女性になってほしい」「丈夫な縁や絆に恵まれますように」という願いを込めて名づけてもいいですね。
3位 凛(主なよみ:りん)
2019年の年間ランキングでは2位、2020年は3位にランクインした「凛(主なよみ:りん)」。2020年の漢字ランキングでは38位、「りん」というよみはよみランキング14位にランクインするなど、近年注目の名前の一つです。
「リンリン」とまるで鈴がなる音のようでかわいらしい音の響きも魅力。「凛とした」「凛々しい」にも用いられる「美しく自立した女性」という印象を受ける名前です。
5位 陽葵(主なよみ:ひなた、ひまり)
2019年・2020年と2年連続年間ランキングでは首位を獲得した、「陽葵(主なよみ:ひなた、ひまり)」。
あたたかく周囲を照らす太陽の「陽」と、空に向かってすくすくと成長し美しい花を咲かせる「葵」を組み合わせた、1年を通じて人気の高い名前です。「太陽のように朗らかで、葵の花のように品のある女性になりますように」という想いが感じられるようです。
6位 結愛(主なよみ:ゆあ・ゆいな)
2019年の年間ランキングでは7位、2020年は12位にランクインした「結愛(主なよみ:ゆあ・ゆいな)」。
周囲の人に愛し愛されるような愛らしい印象の「愛」と、人とのご縁を表す「結」を組み合わせた名前で、女の子らしい響きが印象的です。人との絆や愛に満ち溢れたイメージを受けるようですね。
7位 芽依(主なよみ:めい)
2019年の年間ランキング8位から、2020年は4位へと大きくランクアップした「芽依(主なよみ:めい)」。
草木が芽吹く様子を連想し、エネルギッシュな印象がある「芽」に、いつくしみを感じる「依」を組み合わせた名前。そのよみからトトロに登場するメイちゃんのように「エネルギッシュで、周囲から愛される人」というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。
7位 澪(主なよみ:みお)
2019年の年間ランキング11位から、2020年は9位へとランクアップした「澪(主なよみ:みお)」。「澪」という漢字は川や海の船が通る水路を意味することから、穏やかに水が流れる印象を受けるような安心感のある名前です。
「みお」というよみも人気で、2020年の女の子のよみランキングでは7位にランクイン。「澪」という漢字には「令和」の「令」が入っており、実は「令和ネーム」の一つでもあります。
7位 莉子(主なよみ:りこ)
「莉子(主なよみ:りこ)」は2019年の年間ランキング6位、2020年は8位にランクイン。2020年の8月以降毎月TOP10内にランクインしている注目の名前です。
「子」がつくことで古風で日本的な印象を受ける「レトロネーム」の一つではありますが、「りこ」という響きは可愛らしく現代風。呼びやすくて覚えやすい、女の子に人気の「二音ネーム」のでもあります。
10位 陽菜(主なよみ:はるな、ひな)
2019年の年間ランキング14位から、2020年は10位へとランクアップした「陽菜(主なよみ:はるな、ひな)」。
暖かな日差しを連想させる「陽」と、黄色くかわいらしい菜の花を連想させる「菜」を組み合わせた名前で、女の子らしい「フラワーネーム」の一つでもあります。「陽」は2020年の漢字ランキング11位、「菜」は2位にランクインしていることから、両方とも人気の漢字だということが分かります。
最近女の子の名づけでは、古風で日本的な印象のある“レトロネーム”が大ブーム!TOP3の「楓」「結月」「紬」のほかにも、7位「澪(主なよみ:みお)」、「子」を止め字に用いた同率7位「莉子(りこ)」、11位「葵(あおい)」、「彩葉(主なよみ:いろは)」、14位「美月(主なよみ:みづき)」、16位「凪(主なよみ:なぎ)」「柚葉(主なよみ:ゆずは)」といったレトロネームが上位にランクインしています。
「鬼滅の刃」の爆発的ヒットも追い風となり、今後さらに増えていくかもしれませんね。
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2020年11月1日(日)~2020年11月25日(水)
調査件数:6,048件(女の子)
文/福島絵梨子