ベビーカレンダーでおなじみの助産師や管理栄養士がみなさんから寄せられた「あるあるお悩み」にライブでお答えするコーナーが9月よりスタート。大反響のあったお悩み解決法を紹介します。
抱っこだと眠ってくれるのにお布団に置くと起きてしまう、背中スイッチの入るお子さんは少なくありません。寒い時期になってくるとママの抱っことお布団との温度差もあってさらに背中スイッチが入りやすいお子さんは多いようです。
ママとしても寒い時期に寝かしつけに時間がかかるのは本当に辛いですよね。
赤ちゃんをおくるみで巻いてあげると、ママのお腹のなかにいたときのような丸まった姿勢になり、安心して泣き止んだり、モロー反射を防いでくれることでぐっすり眠れる赤ちゃんは多いようです。
おくるみの製品名である「おひなまき」が今では赤ちゃんのおくるみの巻き方の名称として広く使われるようになっています。
多くのママたちの心強い育児方法である「おひなまき」を紹介していきます。
おひなまきの手順とポイント
おひなまきの巻き方を紹介します。
おひなまきをする際には、赤ちゃんをきつすぎず、ゆるすぎないようにおくるみなどで巻くのがポイントです。吸汗性・吸湿性の高いガーゼ素材やタオル生地がお勧めです。
長方形の布を横長になるように置き、赤ちゃんの肩部分と布の上辺を合わせ、布の中央に赤ちゃんを寝かせます。このとき、赤ちゃんの肘を折り、脇をしめ、手があごの下にくるようにしておきましょう。
左上の布の角を持ち、赤ちゃんを正面から見て右脇腹の下に布を挟むようにします。
反対側も同様に、右上の布の角を持ち、赤ちゃんを正面から見て左脇腹の下に布を挟むようにします。布を重ねた部分から、手を出すようにしましょう。
赤ちゃんの膝を曲げ、「あぐら」の状態か、足の裏同士をくっつけるような状態にし、布の左下の角を、赤ちゃんを正面から見て右肩の方向へ持ち上げます。
反対側も同様に、右下の角を、赤ちゃんを正面から見て左肩の方向へ持ち上げます。
両肩に持ち上げた布の角同士を、首の後ろに入れこみます。
【注意点】
赤ちゃんから目を離さない;赤ちゃんが万が一寝返りをしてしまった場合、首を横に向けたり、寝返り返りをすることができないため窒息する危険性が高くなります。また、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まる可能性も考えられます寝かしつけている際は赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。寝ついた後もこまめに赤ちゃんの様子をチェックしましょう。
赤ちゃんの足はM字またはあぐらの状態で;赤ちゃんの身体をおくるみで締め付けるため先天性股関節脱臼のリスクがあります。足をM字にしたりあぐらをかかせたりするようにしましょう。
長時間のおひなまきは控える;赤ちゃんが寝つくまでのあいだはおひなまきにしてあげ、しっかりと眠ったらおくるみをほどいてあげると安心です。
赤ちゃんが嫌がるときには無理強いしない;なかにはおひなまきが嫌な赤ちゃんもいます。そのようなときには無理に赤ちゃんをおひなまきにしないでくださいね。赤ちゃんが活発に動くようになった頃がおひなまきを卒業する目安です。
まとめ
おひなまきはぐっすり眠ってくれる赤ちゃんが多い一方で、リスクもあるので注意が必要です。それでも、ワンオペ中のママや寝かしつけでストレスを抱えているママには、まずは赤ちゃんが寝つくまでのあいだにおひなまきを取り入れてみるのもいいと思います。
ガーゼケットやバスタオルなど手持ちのおくるみで実践できるので年末年始の帰省先でも簡単にできて便利ですね。
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