お姉さんパンツを嫌がる娘
初日はとてもうれしそうにお姉さんパンツにはき替えた娘ですが、数日すると様子が一変。登園すると「今日はやめておく」と娘。「どうして?」とたずねると「失敗したらだめだから。はずかしいから」と。
確かに何回か失敗はしていましたが、先生や私のなかでは想定の範囲内だったので、私は「失敗してもいいんだよ。練習なんだから。大丈夫」と答えました。しかし「失敗はだめなの!」と娘ははっきりと拒否したのです。その様子を見ていた先生は「今日は無理せずおむつにしましょう」と言ってくれました。
ある日突然、娘が宣言。「トイレに行く」
トイレトレーニングを始めた時季が11月で寒いため、先生と話し合い、あまり無理はしないということに。終日おむつで過ごし、定期的に交換していました。するとある朝、突然「トイレに行くことにする」と娘。
土曜日で保育園が休みだったので、お姉さんパンツで過ごすことにしました。しばらくすると「しっこ出そう」と訴え、まさかのトイレ成功。その日は1日トイレに行くことができました。そして、寝るときだけおむつにして、次の日も日中はトイレに行くことができたのです。
娘は失敗しないように考えていた
「どうして急にトイレに行くって決めたの?」と私が娘にたずねると、「もうお姉さんになったから。トイレ行けるなって思ったから」と娘。どうやら保育園で失敗したことをとても気にしていたようです。
先生も私も失敗を責めるようなことはしませんでしたが、私は娘のプライドが傷ついていたのかも……と思いました。娘は自分で大丈夫だと確信できるタイミングを見計らっていたのかもしれません。それから娘はトイレに行くことができ、あっけなくトイレトレーニングは終了しました。
娘にとってトイレの失敗は、大人が思う以上に自尊心が傷つくものだったのだとわかり、反省しました。安易に「失敗してもいいんだよ」と言ってしまい、娘に悪いことをしてしまったと思います。しかし、自分でタイミングを見計らい、有言実行できる娘が頼もしいとも感じることができました。これからは娘の考えることをもっと大切にしていきたいと思います。
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監修/助産師REIKO
イラストレーター/みいの
著者:更田未央子
6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。