結婚前からかわいがってくれた義理の両親
義理の両親とは、学生時代に夫と付き合い始めてすぐのころからのお付き合いです。私の名前に「ちゃん」をつけてかわいがってくださり、結婚前から夫と一緒にいろいろなところに連れて行ってくれました。結婚が決まったときには本当に喜んでくれて、私も、娘になれるのがうれしかったのを覚えています。
義理の両親はサラリーマンの家庭です。夫が高校生のころ郊外にマイホームを購入し、大きな犬を買って、旅行は年に数回。複数の趣味も持っていて、毎日とても充実して幸せそうでした。私たちも義理の両親のように歳を重ねていきたいな、と思っていました。
結婚後も義理の両親に仕送り
夫も私も結婚式には理想がありました。両家の両親に金銭的に頼ることなく理想の結婚式を挙げた私たちは、貯金を使い果たしてしまったため、少し切り詰めた新婚生活のスタートになりました。それでもとても幸せだったのですが、ひとつ気になることが……。
それは、夫が結婚前、実家にいたときに渡していたお金を、結婚後も変わらず渡していたこと。夫は自営業で収入に波があり決してラクな生活ではなかったのですが、義父は早期退職してそのときすでに働いていなかったので、仕方ないのかな? と思っていました。
価値観の違いを認識
ところが義理の両親の生活は相変わらず、趣味に旅行に外食に……。わりとぜいたくしている感じがありました。私たち夫婦と食事に出かければ、お会計前、悪びれることなく先に「ごちそうさまー」と言われてしまうありさま。大切な夫の両親なので、親孝行したい気持ちはあるものの、あちらから言われてしまうとモヤモヤ。
私は「切り詰めて生活しているのに……」と、悲しくなってしまい、夫にやんわり言うと、嫌な顔をされてしまったり、時には喧嘩になったりすることもありました。私の父も早期退職していましたが、両親は節約を心がけながら暮らしていたので、両家の価値観の違いをとても感じました。
子どもたちが生まれてからは仕送りはなくなりましたが、出かけたときや、何かというと支払いはわが家です。しかし、わが家の収入が落ち着いてきたのもあり、義理の両親には子どもたちもとてもかわいがってもらっているので、今は親孝行と思えるようになりました。けれども、私たちは将来、子どもたちに「ちゃっかり」はしないようにしたいなと思っています。
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著者:山本舞花
2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。