「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんの鼻水に関するご相談です。
Q.鼻水がひどく中耳炎にならないか心配です
生後2カ月の息子のことで質問なのですが、ここ最近、特に朝方鼻水がひどくて、苦しくて目が覚めている状態です。 今は、電動のもので鼻水を吸っているのですが、耳鼻科に行ったほうがいいでしょうか? 上の2歳の娘は鼻水が出だすと毎回すぐ中耳炎になってしまいます。なので、また息子も中耳炎にならないか心配です。
高塚あきこ助産師からの回答
寒くなってきましたし、日中と朝晩の気温差があったりして、お子さんの体調管理が難しい時期ですよね。鼻水が気になるということですが、発熱もなく、鼻水を取ってあげることでまた寝付けるのであれば、しばらくご様子を見ていただいてもいいように思います。ですが、鼻水が頻回に詰まってしまい、睡眠が何度も妨げられてしまったり、機嫌が悪くなってしまうなどがあれば、一度耳鼻科か小児科でご相談いただいたほうが安心かもしれませんね。
※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください。
鼻水吸引器は何がいい?
鼻水吸引器と言っても、いくつかの種類があります。ここではよくある3つのタイプをご紹介します。
■口で吸うタイプ
お値段も手頃で扱いやすい。肺活量が少ないママだと、息が続かず苦しいことも。また、鼻水吸引器の構造によっては、チューブを通して鼻水を吸うママへ赤ちゃんの風邪がうつってしまうこともあります。
■スポイトタイプ
手前の鼻水を吸うのに便利。しかし、 吸引が持続しないので、鼻の奥の鼻水吸引には不向きなことも。
■電動タイプ
吸引圧も変えられて、吸引がしやすい。コンパクトな乾電池タイプもあります。値段は他のものと比べると高価ですが、鼻がかめるようになるまで使えるので、鼻風邪を繰り返すお子さんには重宝します。音が大きいので赤ちゃんが驚いてしまうこともあり、夜間の使用時は気をつかうこともあります。
鼻水吸引の前にするといいこと
お風呂に入ったあとなどは、鼻水が吸引しやす状態です。それ以外は、蒸しタオルなどを鼻に少し当てて蒸らすのも効果的です。その際は、熱すぎないように腕の内側で温度を確認してから当てましょう。鼻水の手前に塊がある場合は、ティッシュや綿棒で取っておくと吸引チューブにつまりにくいです。
嫌がってかわいそうなこともありますが、泣いているときのほうがたまっていた鼻水が出やすく、奥の鼻水も多く吸引できることもあります。
赤ちゃんの体や顔を固定することが大切
他の人に赤ちゃんの体や顔を固定しておいてもらうと、吸引に集中できるようになります。手で押さえたり、後ろから抱きしめたり、バスタオルやおくるみでしっかりくるみましょう。ひとりでおこなう場合は、両脚を開脚し、股の間に赤ちゃんの頭がくるようにして、赤ちゃんの両手足を太ももの下に入れ込みます。
赤ちゃんであっても、吸引や吸引中の固定の必要性はしっかりと説明してあげてください。1歳近くなったら、赤ちゃんにお気に入りのぬいぐるみやお人形に吸引するまねを見せたり、ぬいぐるみに吸引するまねをして赤ちゃんに遊んでもらったりすると、機嫌よく吸引させてくれることもあります。
鼻水吸引は「角度」がポイント!
吸引器を当てる角度は、赤ちゃんの鼻の構造を知ることが大切です。赤ちゃんの鼻水がたまりやすいところは、鼻の穴に対して平行方向の後ろにあります。鼻の中心に向けて、斜め内側に吸引口を上向きに浅く挿入し、少し水平になるように立てるような角度にしていきます。吸引できている音がするところを上下にゆっくり動かしながら適切な角度を探ってください。
鼻翼(びよく/小鼻のこと)横のくぼみに指を押しあてて横に引っ張るようにすると鼻腔が広がり吸引しやすくなります。吸引するときは、吸引口を鼻の穴に隙間なくピッタリ挿入するよりも、少しずらして隙間をあけて、空気を一緒に吸引すると取れやすくなります。泣いていれば耳の鼓膜に負担はかかりませんが、吸引時間は一回10秒以内。お子さんの状態を見ながら、吸引と休憩を繰り返していきましょう。
※参考:ニュース(ママネタ):「角度」で効果が違う!?赤ちゃんの鼻水をじょうずに吸引するコツ【ラクに楽しく♪特集】【著者:助産師 榎本美紀 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー】
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