女の子と男の子の違いに戸惑い
わが家には、トイレトレーニング真っ只中の3歳の男の子がいます。5歳上のお姉ちゃんのときは、4カ月トイレトレーニングして3歳の誕生日と同時におむつが外れました。同じつもりで少し早めの2歳6カ月ごろから開始したのですが、性格が正反対のお姉ちゃんと息子。やはり同じようにはいきませんでした。
お姉ちゃんは、お姉さんパンツへの憧れはあるものの、トイレに座ること自体を怖がって苦戦しました。一方息子はトイレを嫌がることはなかったものの、「おむつよりお兄ちゃんパンツのほうがかっこいいよー」などと誘ったり、どれだけトイレに促したりしても他人事。平気な顔でおむつに出してしまうので、私はいつも苦笑いでした。
親子共におむつのほうが便利なことに甘え
1人目であるお姉ちゃんのときとは大きく違うのが、お姉ちゃんの習い事の送迎や用事などでしょっちゅう息子と外出していること。そのため、親にとってもおむつのほうが都合がいいことが多く、いまいちトイレトレーニングをやる気になりきれないところもありました。
「今日はおむつでいっか」「今はおむつに出していいよ」など、あいまいな対応も多かったため、息子も戸惑ってしまったかもしれません。気分次第では「トイレ!」と言いトイレでするけれど、遊びを止めたくないときはおむつにしてしまうなど、思うように進まないまま3歳の誕生日を迎えてしまいました。
お姉ちゃん、トイレトレーナーに就任
ゆるゆるな母に対して、お姉ちゃんは息子に対してストイックでした。朝起きたら必ず「トイレ行こう!」と誘ったり、自分が使っていたトイトレアイテムを引っ張り出してきて、息子に見せたりしてくれていたお姉ちゃん。そこである日、お姉ちゃんに、「お姉ちゃん、今日からトイレトレーナーね」と言ってみました。
嫌がるかなと思いきや、その響きがかっこいいと思ったようで、より張り切ってトイレに促してくれるように。お姉ちゃんならではの子どもの視点であれこれ工夫してくれたおかげで息子も楽しく感じられたようで、「トイレ!」と頻繁に言ってくれるようになりました。
現在息子はまだまだトイレトレーニング中ですが、おむつよりトイレで出す回数のほうが増えてきました。おむつが外れたら、「あんなことやこんなことができるようになるよ! 」と誘い、数カ月後の幼稚園入園までに外すことを目標に決めて、お姉ちゃんと頑張っています。まさか、こんなところで仲良し姉弟の力が役に立つとは思わなかったので、うれしく思っています。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/まっふ
著者:坂井香子
おだやかな娘とわんぱくな息子の母。夫は別居中のため、完全ワンオペ育児奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。