生理中、血に混じって大きな塊が出てきた経験はありませんか?経血もいつもよりどろっとしている感じがして、もしかして何かの病気…?と、ちょっと気になりますよね。そこで、今回は産婦人科の医師に”どろっとした経血“が出る原因について聞いてみました。受診が必要な場合も教えてもらったので、気になっていたという方は要チェックです!
答えてくれたのは……
よしかた産婦人科 上原萌美先生
日本産婦人科学会専門医。横浜市立大学産婦人科入局後、神奈川県内の病院にて勤務し、現在、よしかた産婦人科・よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック勤務。
体調のバロメーター!どろっとした経血から分かること
「月経血がどろっとしている(黒っぽく、血の塊が混じる)のは『瘀血(おけつ)』のサインだと漢方医学では言われています。
瘀血とは、血液の流れが悪く、うっ血していることです。これが続くと、生理痛、PMS、全身の様々な不調が生じやすいといわれています」
瘀血(おけつ)はどんな症状を引き起こす?
「瘀血になると、目の下にクマがある、舌が赤紫色になる、あざができやすくなるなどの症状がよく見られます。
瘀血の改善のためには、食べ過ぎない、体をよく動かす、体を冷やさない、ストレスを溜めないことが大切です。
おすすめの食材は、青魚、ねぎ類、納豆などです。油っぽいもの、甘いもの,味の濃いものは控えましょう」
病院には行かなくてもいい?
「500円玉より大きな血の塊が混じる方や、ナプキンが1時間もたない方は、出血量が多い(過多月経)かもしれません。そこから何か病気が見つかることもありますので、一度産婦人科を受診しましょう」
身に覚えがある方が多いと思われる、どろっとした経血。基本的には食事や生活習慣を見直すことで改善が期待できますが、気になる場合は念のため受診しておくと安心ですね。
生理の血は健康のバロメーターでもあるので、つねに状態を気にしておくことが大切です。