クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。
毎日、当たり前のように使っている、子育てに欠かすことのできないおむつ。布おむつ派、紙おむつ派など、こだわりを持っている方もいらっしゃると思います。紙おむつに至っては、種類もたくさんあって迷ってしまいますよね?
おすすめのおむつはどれがいいのかとママたちから聞かれることも多々あります。今回は、そんなおむつの歴史を紐解いてみたいと思います。
布おむつの歴史 その1
日本でおむつが使われ始めたのは、江戸時代といわれています。
諸説あるようですが、「おむつ」というのは「包む布」を示す大和言葉「襁褓(むつき)」に由来します。むつきの丁寧語が「おむつき」で、そこから転じて「おむつ」になったとのこと。
また、おむつと同じように使われる「おしめ」は、その言葉から想像できるように「湿布(しめし)」が略され、「お」がつけられた言葉なんだそうです。
布おむつの歴史 その2
現在使われている布おむつは、赤ちゃんのおまたに布でできた吸収体を当てて、おむつカバーで固定するというもの。それまではさらしを赤ちゃんの下半身に何重にも巻き付ける「巻きおむつ」が使われていたようです。
現在、布おむつの吸収体は、いろいろなメーカーからライナーとして売られていたり、昔ながらのさらしやドビー織りの布を輪になるようにして縫い合わせて作ったものなど、いろいろあります。
布を輪になるようにして作る吸収体は、ミシンが苦手な方も波縫いができれば簡単に作れちゃいますよ。
紙おむつの歴史 その1
紙おむつの始まりは1940年代のスウェーデンからでした。日本で紙おむつが販売されたのは昭和20年代半ばでしたが、まだ布おむつの代用品として使われていたようです。
そして昭和38年、現在使われている紙おむつと同じ構造と機能を持った本格的な紙おむつが販売されました。このときはまだおむつカバーと一緒に使うタイプのものでした。
紙おむつの歴史 その2
昭和52年には、腰の部分2か所をテープで止めて使うおむつカバーのいらない紙おむつがアメリカから輸入・販売されました。
そして、昭和59年には、高分子吸収剤が紙おむつに採用され、日本のおむつの性能が飛躍的にアップし、平成2年にはパンツ型のおむつが登場。プール用のおむつも登場しています。そして今も日々、改良が進められているようです。
一概に“このおむつがいい!”というのは難しいかもしれません。それぞれのおうちの考え方、経済状況、赤ちゃんの成長発達段階などに合わせて、赤ちゃんに合ったおむつを選べるといいですね。
意外と日本のおむつの歴史は浅いと感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?これからもいろいろ研究されて、さらに改良されていくんでしょうね。(TEXT:助産師 REIKO)