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「自分が経験するとは思わなかった」妊娠中に大地震で被災して…【体験談】

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「自分が経験するとは思わなかった」妊娠中に大地震で被災して…【体験談】

 

 

長女を妊娠中、北海道胆振東部地震がありました。私が住んでいたのは震源地のすぐ隣町だったため被害は大きく、妊婦だった私も避難所生活をしました。日ごろの備えの大切さを実感した体験談です。

 

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震度6強の地震

2018年9月6日午前3時過ぎ、突然起こった地震。私はそのとき妊娠5カ月目を迎えたばかりでした。カタカタと揺れる音に目を覚まし、「地震だ」と声に出した直後、「ガタガタガタ!!」と家中が恐ろしいほど大きな音をたてて揺れました。ガラスの割れる音、いろいろな物が倒れる音。「怖い!怖い!」と叫び、揺れが収まったあとは震えが止まりませんでした。電気のスイッチをいくら押しても電気がつかず、停電になったことに気が付きます。枕元にあったスマホのライトをたよりに懐中電灯を探しましたが、探している間もずっと心臓がバクバクと鳴って、震えが止まりませんでした。

 

ようやく見つけた懐中電灯でキッチンのほうを照らしてみると、棚からほとんどの食器が落ちて床で割れており、トイレもあまりの揺れで水が溢れて床が水浸しに。震度は6強でした。外に出ると他の部屋の人たちもみんな出ていて、「大丈夫でしたか」と声を掛け合いました。

 

私と夫は職業柄、災害時には召集がかかる規則だったため、すぐに着替えてそれぞれの職場へ向かわなければなりませんでした。正直言うと、そんな規則を無視して夫と安全な場所で一緒にいたい気持ちでいっぱいでしたが、そうもいきません。車で道路に出てみると信号がすべて消えていて、アスファルトが割れたり隆起している所もあり、本当にただごとではないことがこの町で起きたのだと実感しました。 

 

電気も水道も止まり避難所生活に

車を慎重に走らせながら、私たちはそれぞれの職場へ向かいました。スマホのバッテリーがなくなったら停電で充電もできないため、いろいろな人からきた安否確認の返信も手短に済ませました。通話は混線状態でまったくつながらない状態に。職場についてからも何度か余震があり、夫と離ればなれで過ごすのがとても不安でした。

 

地震で止まったのは電気だけではなく、気がつくと水道も止まっていました。地震発生日翌日の夕方、お互い仕事を終えて家に帰りました。水道も電気も使えない家では何もできないので、避難所に泊まることに。日が暮れる前に急いで荷物をまとめました。

 

避難所では電気はついていましたが、トイレは水が流れず、ブルーシートが敷かれ、用を足したらかける粉が置かれていました。まだホールには他人との仕切りもなく、適当に場所をとり雑魚寝。床は硬いし、知らない人がたくさんいるし、避難してきた犬も落ち着かない様子で吠えています。余震も度々きてなかなか眠れません。余震で揺れるたびに恐怖で目が覚めました。

 

赤ちゃんの胎動に励まされた

その後しばらくは避難所から職場へ通う日々でした。つわりはだいぶおさまってはきていましたが、会社は応援にきてくれた人たちで密状態。水が流れないトイレのあまりの不潔さや、非常食やインスタントの食事が続いたこと、寝不足などで具合が悪くなりました。事務所の留守番を任され、座っていることはできましたが、鳴りもしない電話や電源のつかないパソコンの前に1日中いると、また地震がきたらどうしようと不安なことばかり考えてしまい、1日がいつもよりはるかに長く感じました。そんなとき、赤ちゃんの胎動に何度も励まされたのを覚えています。

 

避難所では夜通し役場の職員さんが働いていました。なかには自分の子どもをおんぶひもでおぶったまま、避難してきた人たちのお世話をしている職員も。大変なのは自分だけじゃない。家族が無事だったことに感謝せずにはいられませんでした。

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