私は6歳と2歳の男児を育てています。長男は保育園に通っており、家でも保育園の話をたくさんするのですが、褒められたとか、うまくできたとか良い内容ばかり。嫌だったことを聞いても「何にもない」と答えます。そして、毎日「早く保育園行きたい! 」と言っているので、長男はプラス思考で、不平不満をあまり感じないタイプなのだと私は思っていました。でも、次男を交えて3人で話をしたとき、そうではないことに気付いたのです。
怒られた理由を隠す次男
2人の息子は別々の保育園に通っています。私は、いつも寝る前に2人に「今日どんなことがあった? 」という質問をして、保育園での話を聞くようにしています。ある日、「先生に怒られて悲しかった」という次男。「なんで怒られたの?」と私が聞くと、「何もしてないのに怒られた」と言います。
「何もしてないのに怒るって、おかしいよね?」と返すと、「でも本当に何もしてない」と答える次男。私は「じゃあ先生に、何もしていない子を怒るのはやめてくださいって言ってみるね」と言いました。
長男が驚きの発言
すると、長男がすかさず話に入ってきて「お母さんが先生に言うのはやめたほうがいい」と言うのです。私が理由を尋ねると「本当は(弟は)怒られることをしたけど、お母さんに言いたくないから、何もしてないって言ってるだけ」と説明してくれました。
長男に「怒られた話はしたくないってこと? 」と聞いたら「そりゃそうだよ。怒られたとか、嫌だった話をするとまた嫌な気持ちになるから、僕もお母さんには秘密」と答えたのです。
本音を聞けていないことを反省
長男は家では「これ食べたくない」「あれやりたくない」と自己主張をしっかりする性格。その上、よくしゃべるので、もし家の外でも嫌なことがあれば、話してくれるだろうと私は想像していました。
でも、長男は私に言わずにいただけ。怒られたことも、悲しい出来事もひとりで消化しようと頑張っていたのです。私は能天気に「明るい子だな」と感じていたことを反省。本音を聞き出せていないことを申し訳なく思いました。
後日、次男の担任の先生に怒られた経緯を聞くと、「友だちが使っていたおもちゃをわざと踏んだから」とおっしゃっていました。きっと、次男はこの話をすると、私にも怒られると思ったのでしょう。親に言いたくないことは、成長するにつれ、もっと増えてくると思います。でも「本当に困ったときや悲しいときは、お母さんが助けるから言ってね」と伝えるようにしています。
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監修/助産師REIKO
イラストレーター/あんこママ
著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。