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【育児のQ&A】1歳からの予防接種スケジュール、何からはじめたらいいですか

予防接種はいろいろ種類があって、いつ、何を受けさせればいいのか、難しいですよね。
では1歳になったら、何から接種すればよいのでしょうか。
 
 

Q:1歳からの予防接種スケジュール、なにからはじめたらいいですか

 

ワクチン接種のスケジュールをなにからはじめたらよいかわからないので教えてください。

10月に1歳になる子供がいます。保育園には行っていません。

保育園には行っていないのですがおたふくも受けた方が良いのでしょうか?

また、B型肝炎のワクチンを受けていないのでこれから考えているのですが、どのタイミングで受ければよいでしょうか?

 

 

A:1歳になったらまずMRワクチンを接種するのが基本です

 

1歳までに四種混合ワクチン3回、ヒブワクチン3回、肺炎球菌ワクチン3回、BCGワクチン(1回)、ロタウイルスワクチン(2回あるいは3回)が終了していると仮定しますと、1歳以降に接種するワクチンは四種、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの追加(4回目)、MRワクチン(麻疹と風疹)、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチン、インフルエンザワクチン、それとご質問にあるB型肝炎ワクチンになります。日本脳炎ワクチンは通常3歳以降に接種します。

 1歳までのワクチンがいくつか接種できていないこともあるでしょう。その際には応用問題となるのでホームドクターと相談するのがよいと思います。

 どの順番で接種するかは医師によっても異なることがあります。同時接種にするかどうか?感染症の流行のときはどうするか?インフルエンザの予防接種をどうするか?ワクチンの順番を決めるのは医師でも難しく家族と相談して行うこともあります。

 1歳になったらまずMRワクチンを接種するのが基本です。その次に水痘ワクチンの接種をするのがよいと思います。水痘は多くの小児では罹っても後遺症なくすみますが、新生児やなんらかの持病のあるお子さん、障害をもったお子さんでは重症化することがあります。伝染力の強いウイルスなので自宅から出ることもできなくなります。きょうだいや家族も罹ってしまう可能性もあります。

 おたふくかぜは症状のでない(不顕性感染と言います)あるいは軽度で症状に気づかれにくいことも多い感染症ですが、稀に無菌性髄膜炎や難聴の原因となります。日本では任意接種となっていますが、世界的には全員に接種されています。

 B型肝炎ワクチンは、B型肝炎のキャリアーの母の児だけでなくすべての小児に接種することが推奨されています。しかし、現時点ではまだ有料です。今後、公費で接種ができるようになると思います。このワクチンは新生児期から接種可能です。乳幼児期はこのウイルスによる感染でキャリアーとなる可能性が高いため接種が望ましいとされています。その目標は将来の肝硬変・肝がんの予防です。医療従事者は針刺し事故で感染するリスクがあるのでワクチンを接種しています。

 インフルエンザワクチンは毎年10月から接種できます。13歳未満の小児は通常年内に2回接種します。インフルエンザワクチンと他のワクチンとの兼ね合いをどうするかはホームドクターと相談しましょう。

 四種、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの追加接種(4回目)も上に述べたワクチンの間に接種します。

 どれから接種するか悩んでしまいますよね!そんなときは「一歩でも前に進む」気持ちでいきましょう。私自身は同時接種をできるだけしていますが、海外に比べると日本はクリニックへのアクセスもよいので、同時接種が不安なときは1つずつでもいいですよ。(回答/松井潔先生)


 

 

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