ネットで調べてみた
娘が6歳のころ、謝まれないことに悩んだ私は、どうしたら良いのかをインターネットで調べてみることに。検索をしてたどり着いた子育て掲示板には、「きちんとしつけしていないから」「親が謝らないから」「善悪の区別がついていないから」といった辛らつな内容が書かれていました。
それを読んだ私は、育て方を変えなくてはと焦りました。冷静になれば、匿名の人が集まる掲示板には厳しいことを書く人が多いということがわかるのですが、そのときは追い込まれてしまったのです。
謝るまで許さないように
きちんと謝れるようにしなくては⋯⋯と焦る私。娘が悪いことをしたときは、「ごめんなさい」と大きな声ではっきりと言うまでは許さないことにしました。しかし、怖い顔で厳しく「謝りなさい!」と怒って、素直に応じる娘ではありません。謝るように求めても、しばらく泣き続けるだけ。
ようやく言ったと思っても不貞腐れたまま、到底謝るような態度でないので、私はさらに怒ることに。結局娘がきちんと「ごめんなさい」と言うのは、寝る前になってから。ここまでくるとお互い何に対して謝っているのかすらわからなくなっています。
子育て支援者に相談をする
悩んだ私は、子育て支援センターの支援者さんに相談することに。娘の状態を話すと支援者さんは「謝らせようと厳しくする必要はないのかもしれない。ちゃんと反省はしているのよ」と言いました。また、「長い時間“謝りなさい”と押し問答するのも、時間が経ってから謝らせることも、あまり意味がない」とも。
そして、「謝るタイミングだけ教えたら良いのでは?」とアドバイスされました。これまでは何が何でも謝らせなくてはと思っていた私は、この言葉を聞いてラクに。私が怒り、娘が泣くという時間がかなり短くなりました。
私は、「ごめんなさい」と言う言葉を聞くために怒りすぎていたことを反省しました。確かに、お互い意地になっているときに謝るのは難しいのかもしれません。今では謝ることを強要しなくなりました。自分が悪いことをしたと思ったときは娘にきちんと謝るよう心掛け、手本になるようにしています。7歳になって、娘は昔よりは謝れるようになりました。
イラストレーター/まるたまの母
著者:小川恵子
8歳と5歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
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