わさびです。私が経験した、婦人科の病気のお話です。
私は20歳のとき、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)が判明しました。それからの治療、そして妊活では、いろいろと悩んだり、苦しんだり……。そんな私の治療、妊活、そして産後までをマンガにしました。再発の可能性はありますが、現在は完治しています。同じ病気の方は、けっこう多いかなと思うので、こういう事例もあるのだと参考程度に読んでいただけたらと思います。
※この漫画は実話に基づいた体験談です。ただし、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※チョコレート嚢胞とは、子宮内膜症が卵巣にできたものです。本来は子宮内にあるはずの子宮内膜が卵巣内にでき、生理のたびに増殖と剥離を繰り返し、卵巣の中に血液がたまります。その古い血液がドロドロのチョコレート状に見えるため、チョコレート嚢胞と呼ばれます。
卵巣チョコレートのう胞は、手術でおなかを開いて見ると、本当にチョコレートのように見えるからこういう名前がついているらしいのですが、知らない人からしたら病名とは思わないかもですね。
私は発見されたとき、すでに4cmで(普通の卵巣は2〜3cm)、病院によって手術する大きさはまちまちのようですが、4cm以上のチョコレートのう胞は一般的に手術でとってしまうのが推奨されているようです(大きくなると、がん化しやすいため)。
手術になる目安は大きさと年齢が関係してくるようで、私はまだ若かったからか、とりあえず経過観察になりました。ほかにも卵巣が腫れていたり、子宮筋腫が3つあったりと、いろいろ問題があったようですが、筋腫の大きさは小さかったし、生理も重くなかったのでそのまま経過観察になりました。
レディースクリニックの先生はすごく陽気でおしゃべりな先生で、どんなことでも深刻そうに話さないのであまり落ち込まずに済みました。「手術」というワードが出てきて初めは少しビビっていた私でしたが、病気のことを丁寧にやさしく教えてくださって、「大丈夫よ」「先生にまかせて」というように安心できるような声かけをしてくれたのがとても印象的でした。
ほかにもいろいろな婦人科に行ったことがありますが、ここの先生はすごくパワーをもらえるような安心感と心地よさがありました。
ただ、逆に安心しきってしまい、このころの私はこの病気のことをナメてしまっていたのです……。
監修/助産師REIKO