わさびです。私が経験した、婦人科の病気のお話です。
私は20歳のとき、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)が判明しました。それからの治療、そして妊活では、いろいろと悩んだり、苦しんだり……。そんな私の治療、妊活、そして産後までをマンガにしました。再発の可能性はありますが、現在は完治しています。同じ病気の方は、けっこう多いかなと思うので、こういう事例もあるのだと参考程度に読んでいただけたらと思います。
※この漫画は実話に基づいた体験談です。ただし、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※チョコレート嚢胞とは、子宮内膜症が卵巣にできたものです。本来は子宮内にあるはずの子宮内膜が卵巣内にでき、生理のたびに増殖と剥離を繰り返し、卵巣の中に血液がたまります。その古い血液がドロドロのチョコレート状に見えるため、チョコレート嚢胞と呼ばれます。
私は新しい会社で働き始め、忙しいながらにも楽しく充実した毎日を送っていました。
暇があれば夫や友だちと旅行に行ったり、会社の人と飲みに行ったりと、20代を謳歌していて、なかなか「子作り」というステージにいけませんでした。
もちろん、低用量ピルを飲み続けていれば子どもはできません。
でもピル生活はやっぱり快適で、生理は軽くなるし、旅行の予定は立てやすいし。
そして何より、また妊活するのが少し怖いというのがありました。
「チョコレートのう胞のせいで不妊だ」ということになれば、今後の選択肢もずいぶん減ってしまう。それが怖くて踏み切れないのもありました。
私はそれまで「子どもを好きだ」と思ったことは一度もなく、冷めた性格でした。動物に対してもあまりかわいいと思えず、友人のペットに会っても、触ったりしませんでした。
そんな母性のかけらもない私に子育てができるのだろうか?
産んでから後悔したらどうしよう……。
周りから妊娠を期待されるような年になり、ようやく現実味が帯びてきて、私はわからなくなってしまったのです。
そして藁にもすがるような思いで、ある人を訪ねます。
監修/助産師REIKO