2カ月違いの予定日のはずが!
私と姉の出産予定日が2カ月違いぐらいなので、健診が同じ日になることも多く、お互いに経過を報告しあって、赤ちゃんの成長を楽しみにしてきました。私は予定日超過し入院して計画分娩することになったのですが、そのとき、姉が切迫早産のため先に入院していたのです。
コロナ禍で顔を合わせることはできませんでしたが、私は無事に出産を終えられるように、姉は退院できるように、互いを励まし合いました。
出産後、赤ちゃんだけ救急搬送!?
私の出産当日、初めての陣痛促進剤での出産でしたが、経産婦ということもあり順調に進み、スピード安産となりました。元気な産声を聞くことができ、2時間ほど触れ合ったあと、赤ちゃんと離れ病室に戻りました。
しかし、病室で出産した喜びに浸っていたところ、突然、先生から「実は、赤ちゃんの呼吸がちょっと多くて様子を見ていたんだけど、大きい病院で少し診てもらったほうがいいから、救急車で連れて行くね」と言われ、赤ちゃんだけNICU(新生児集中治療室)のある病院へ救急車で運ばれてしまったのです。赤ちゃんの病院には、パパが現地で付き添うことになり、私は窓から救急車を見送ることしかできませんでした。
赤ちゃんがNICUへ…そして姉の子も!
突然のことでショックが大きく、産後の入院中も落ち込んでしまいましたが、NICUへ面会に通わせてもらい、赤ちゃんに会うことができました。「新生児一過性多呼吸」という病気だったわが子は、しばらくNICUに入院予定で、私は産後すぐからNICUに通う日々。
一方、姉は切迫早産の症状が落ち着き、家に帰れることになり、少しでも長く赤ちゃんがおなかの中で成長できるように願っていました。しかし姉が家に帰って2日後、出血があり、さらにそのあと陣痛がきたらしく、病院に着いてすぐに出産! そして姉の赤ちゃんも緊急搬送されてしまいました。
いとこ同士で頑張ったNICUでの入院生活
姉の赤ちゃんは、私の赤ちゃんと同じ病院に運ばれ、姉もNICUに通う日々が始まりました。産後すぐの面会は体がつらいときもありましたが、NICUに入院している間は、1日1日の治療の様子や経過が変わるので、一緒に過ごせない日々を埋めるように赤ちゃんに会いに通っていました。
コロナ禍で病院の面会も母親のみ1時間と決まっており、姉と予定が合うときは一緒に病院へ行き、お互いの子の様子を話したり、不安を共有したりすることができ、とても心強かったです。うちの子は姉の子より先に入院したので先に退院しましたが、姉の子も順調に成長し、1カ月半ほどで退院することができました。
出産予定日は2カ月違いだったはずが、11日違いで誕生してきたわが子と姉の子。NICUに入院中、一緒だったことを本人たちはもちろん覚えていないと思いますが、2人ともNICUで頑張って無事に成長してくれてよかったと思います。あまりに珍しかったのか、産婦人科でも入院先のNICUでも、いとこ同士の誕生から入院までのエピソードはとても話題になりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:岡田和葉
4女1男の5人の子育中。難病の両親の介護のほか、仕事や子育てに追われる毎日を送っているが、息抜きをしながら日々楽しく過ごしている。妊娠、出産、子育てや介護のことなど、日々の体験談を執筆中。