私のまねをしてしゃべる長男
長男はしゃべりだすのは遅かったのですが、言葉が出てからは人の話す言葉をどんどんどんどん吸収し、今となってはかなりのおしゃべりマンです。特に、私の話す言葉をあっという間にまねをするようになり、私の言うことをそのまま私にも返すようになりました。
ごはんを残さず食べたら「たくさん食べてえらいね!」や、靴を自分で履けたら「靴をはけてすごいね!」などなど。褒めて伸ばす作戦の私が褒めちぎるワードはとことん自分でも言うように。
買い物先で一緒にトイレに入ったら…
長男のまねっこはどんどんヒートアップしてきました。家でも私のすることなすこといろいろ褒めてくれるようになり、私は悪い気はしませんでした。そんな中、長男を連れて買い物へ行ったときのこと。トイレをしたくなったので長男を連れてトイレに入りました。普段通りトイレをしていたら……長男が大きな声でひと言! 「お母さん、おしっこたくさん出てえらいね!」と言うのです。
隣に入っていた人のクスリと笑う声が聞こえて、とても恥ずかしくなりました。私は「静かにして」とも言えず、小声で「ありがとう」と伝え、パンツとズボンをはきました。すると長男は、「パンツとズボンも自分ではけてえらいね!」とまたまた恥ずかしいひと言を。かわいらしい発言だけどすごく恥ずかしい経験でした。
自分の言う言葉を改めて考えるキッカケに
そのときはすごく恥ずかしい気持ちでトイレを去ったのですが、改めて長男は人のしゃべる言葉をよく聞いているなぁと思います。長男がトイレで大きな声でしゃべった言葉は、私がよく長男に対して話しかけていた言葉です。
長男は私の発言する言葉をよくまねするからこそ、自分の発言する言葉は気を付けなければならないと考えさせられました。下品な言葉や暴力的な言葉などを使わないように気を付けたいと思います。
私がトイレをしたのに対し、「おしっこが出てえらい」や「ズボンをはけてえらい」という発言をした長男。少し恥ずかしい思いをしたけれど、私の言葉をまねしてくれているのをうれしく思いました。そして、自分の発言に対して責任感を改めて感じることができました。これからも長男にはこの調子でたくさんの言葉を吸収していってほしいと思っています。
イラストレーター/ライコミ
監修/助産師 松田玲子
著者:森下ミメカ
3歳男児と1歳男児の母。長男妊娠を機に専業主婦に。2歳差育児の大変さを痛感中。現在、子育てや暮らしについてのブログや体験談を執筆している。