奥さんと子どもに好かれたい第126話
今日もわが家は平和です。
息子は「戦いごっこ」が大好き。
自らの拳で戦いを挑んでくるのはもちろん、ヒーロー人形、ぬいぐるみ、ミニカーまで、ほぼすべての遊びは「戦い」を中心に構成されていると言っても過言ではありません。
大概は僕もそれなりに相手をしてやるのですが、疲れのせいで、どうしてもまともに相手をしてやる気が起きないときもあります。
子どもと全力で遊ぶには「心・体」どちらかの調子が悪いとかなりきついですよね。
いつもどおりヒーロー人形で、カワウソぬいぐるみ大魔王に戦いを挑んでくる息子。
疲弊して相手をしてやれる余裕のない父は、「争いは嫌いだから逃げる」とその場を濁すことにしたのです。
我ながら良いアイデア! 平和的で教育にも良いのでは? と思ったの瞬間、息子は「それでは世界は平和にならないではないか!」と怒りの訴えで返してきたのです。
ふいに真理を突いた発言!?に一瞬、時が止まりました。
たしかに世界は平和のために争っているのかも、だから戦争はなくならないのか…?
いやいや、息子は戦いをしたいだけで、そもそもこのカワウソのぬいぐるみは何も悪いことはしていないではないか!
そんなことを一瞬思いながら、良い発言をした息子に免じて、その後は戦いごっこに付き合ってあげました。