今回は、私が双子を妊娠してから出産するまでの体験を綴ってみたいと思います。
双子を妊娠、内診台で驚いた!
「双子ですね」「……え?」。これが私と先生で交わした最初の言葉でした。子どものころから憧れてはいたけれど、まさか自分のもとに双子が来てくれるとは!
やっと授かった子どもだったけれど、驚きとこの先どうなるのかといった不安のほうが大きかったように思います。経産婦ではあるものの、今後の妊婦生活や出産、育児など、まったく予想がつかなかったからです。
双子を妊娠して5カ月
妊娠5カ月の時点で、双子たちの推定体重は400gと500gでした。朝は何とか家事をこなせても、夜になると、胃とわき腹あたりの皮がはちきれそうな痛みがありました。また、一度、座椅子にもたれかかったら、自力で起き上がることが難しくなりました。 前かがみになるのも難しく、背筋を伸ばして座るのも無理……。
不安を支えてくれていたのは、このころからガンガンおなかを蹴ってくれる双子たちでした。苦しいから蹴るのかと先生に聞いてみると、そうではないそうです。蹴ってくれている間は元気なのだと安心することができました。
入院直前はおなかがパンパン!
「双子は妊娠37週まで持てば上出来だ」と先生に言われていたので、とにかく妊娠37週を目標に頑張りました。ひどいむくみを少しでもやわらげるために、医療用にも使われることのある着圧ソックスを履いたり、疲れない程度に散歩をしたり……。
「双子の場合、NICUに入る可能性が高い」とも聞いていたのですが、最後の健診で2人とも2,500g前後はありそうだと先生に言われて、本当にほっとしたことを覚えています。ところが、途中で逆子が判明し、安産灸を試しましたが治らず、それもまた意味のあることだと割り切って、予定通り帝王切開で産みました。
経産婦の私でも不安だったのですから、初めての子が双子ちゃんのママはもっと不安だと思います。双子の場合、動ける期間が単胎よりもぐっと限られます。母子健康手帳をもらうときにいろいろと情報がもらえると思うので、うまく活用できるといいですね。
著者:楠田りら
三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味はピアノ。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。