実家で飼っていた気まぐれな猫
大学時代、私は実家を出てひとり暮らしをしていました。家を出たあとに、両親が飼い始めたのが1匹の黒猫。でも滅多に帰らない私には、全然懐いてくれませんでした。
人懐こくはない猫で、私がたまに帰省しても寄ってくることもないのですが、寒い冬の日にだけは、ベッドで寝る私のおなかの上に乗ってくることが何度かありました。
私も寒いから温まりにきているんだろうな、ぐらいに思っていました。実家で猫を飼っていました。
夏なのに猫が寄ってきた!?
そんな私が、大学の夏休み期間中、久しぶりに帰省したときのこと。その日の私は生理痛がつらくて、友だちとの約束もキャンセルして、ベッドで横になっていました。いつも私は生理痛が軽いほうなので、珍しくつらい生理痛にとても苦しんだことを覚えています。
すると、これまた珍しく猫がこちらに寄ってきました。「冬の日ならともかく、こんな暑い日なのに……」と思っていると、猫はそのままベッドに飛び乗ってきました。
寄り添ってくれた猫に癒やされた
ベッドに飛び乗って近づいてくる猫を横目に見ながら「お願いだから、今はおなかには乗らないで~」と心の中で祈る私。すると猫は今までにない行動を取ってくれ、意外なことに、おなかの上には乗らず、そっと私の横に丸まりました。
猫はちょうどおなかの横で丸くなってくれたので、とてもあたたかくて、心地よいものでした。そして、懐いていないはずの猫が心配してくれているように感じたのもうれしく、猫のあたたかさのおかげで少し眠ることもできて、生理痛もずいぶんラクになりました。
夏の日に寄ってきたのも、おなかに乗らず隣に丸まったのも、あとにも先にもその1回きりでした。猫がめったにない行動をした意味はわかりません。でも、猫なりにきっと心配して元気づけにきてくれたんだろうなと、私は思っています。
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監修/助産師REIKO
著者/よっちゃん