こんにちは。今日は暑い季節に注意してほしい赤ちゃんの事故についてです。「車の中に子どもを置き去り」と聞くと何時間も放置していたかのように聞こえますが、夏の車内には思わぬ危険があります。
エアコン停止5分で注意指数に!
夏の車内は急激に温度が高くなります。ある調査では炎天下の中、エアコンを止めた5分後にはWBGT(熱中症指数)は危険値となり、10分後には警戒を超え、厳重警戒値までとなりました。車内温度はエアコンをつけていたとき25度に保たれていましたが、エアコンを切ってから30分後には約40度にまで上がっていたそうです。もし、こんな状態のところに赤ちゃんを置きっぱなしにしてしまったら、熱中症や脱水症状を起こしても不思議ではありません。
エアコンをつけたままならいい?
では、エアコンをつけたままなら車から離れていいのでしょうか?答えはノー。エアコンをつけたままにするということは、エンジンをかけたままにするということ。万が一車の誤作動が起こると別の事故になりかねませんし、車の盗難や赤ちゃんの誘拐などの危険もあるため、赤ちゃんを車に置いておくことは絶対にしないようにしましょう。
車内放置以外にも危険が
夏の車にはそれ以外にも気をつけることがあります。例えば、車に乗せるときにチャイルドシートの金具が高熱になっていることも。赤ちゃんの肌に触れると火傷してしまうこともあります。また、エアコンをつけていても直射日光を浴び続けることで脱水症状になることも。長距離や長時間の移動の際にはサンシェードなどで日よけをすることをおすすめします。もちろんこまめな水分補給も忘れずに。
赤ちゃんがぐっすり眠っていたり、荷物が多かったりすると、「ちょっとだけだから」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも、残された車内には危険がいっぱいです。「車に赤ちゃんは置いていかない!」をルールにして、パパやおじいちゃんにもしっかり伝えておいてくださいね。(TEXT:サトウヨシコ)