新生児期の赤ちゃんってどんな感じ?
新生児期の赤ちゃんの体はふにゃふにゃしていて、腕はアルファベットのW字型、脚はガニ股のM字型。まだ昼夜の区別がなく、2〜3時間おきに目を覚まし、母乳や育児用ミルクを飲んでまた寝るを繰り返します。1日の合計睡眠時間は16〜17時間程度。おしっこもうんちも回数が多いので、頻繁におむつ交換が必要になります。視力は明かりがぼんやりわかる程度。その後、ママやパパの顔やおもちゃを見たりしながら、徐々に見えるようになっていきます。耳は聞こえているので、たくさん話しかけてあげましょう。
この時期特有のしぐさって?
新生児微笑
まだ、感情が整っていない新生児でも自然に笑みを浮かべる場合があります。これを新生児微笑(生理的微笑)と言いますが、なぜ笑みを浮かべるのかは解っていません。新生児微笑は、赤ちゃんが眠っているときやウトウトとまどろんでいるときに見られることが多く、生まれて数時間~数日後から現れるようになり、生後4カ月くらいまで見られます。赤ちゃんのお世話にまだ慣れないこの時期の赤ちゃんの笑顔は、本当に癒されます。
モロー反射
赤ちゃんの原始反射の1つにモロー反射があります。赤ちゃんの頭を支えながら体を持ち上げたあと、急激に落下させたときに、赤ちゃんが腕をばっと開く反射で、生後4カ月ごろまでみられます。大きな音に反応することもあり、赤ちゃん自身がこの動きに驚いて泣いてしまうことも。赤ちゃんの手足をおくるみなどで包んであげると安心します。
探索反射(ルーティング反射)
赤ちゃんのくちびるの周りや頬に指や乳首が触れると追いかけるように顔を動かして口に含もうとします。これも原始反射の1つで、生後4~6カ月ごろまでみられます。
吸啜反射
おっぱいや指、おしゃぶりなどをくわえたのち、自動的にこれを吸う運動を繰り返す反射で、生後6~12カ月ごろまでみられます。
これって大丈夫? 気になるしぐさ
寝かせると泣いてしまう
赤ちゃんを布団に寝かせると泣いてしまう……。ママが経験する困りごとの1つでもあります。約10カ月間、薄暗くてほんのり温かくて狭いママのおなかにいた赤ちゃん。羊水に浮かんで、ママが動けば自分も動く環境にいたのですから、やはり布団の上は慣れない環境なのかもしれません。赤ちゃんがおなかの中にいたときのように体を丸めるような姿勢でおくるみに包んであげたり胎内音を聴かせたりすると落ち着きます。抱っこばかりしていると抱き癖がつくのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、心配ありません。
くしゃみ
赤ちゃんの粘膜は敏感で、鼻毛もまだ生えていないので、乾燥や冷気、光など少しの刺激でくしゃみをすることがあります。発熱、鼻水、哺乳力低下などの症状がみられなければ、問題ありません。
白目をむく、目つきがおかしい
この時期の赤ちゃんはまぶたの筋肉が未発達なためまぶたをしっかり閉じていられずに白目になりがちです。また目を動かす筋肉も未発達なため、変な目つきをすることも。けいれんを伴ったり、元気がないなどの症状がなければ心配ありません。
生後28日という限られた新生児期。寝てばかりいる印象の赤ちゃんも、意外と活発な動きやさまざまな表情を見せてくれます。この時期にしか見られない貴重なしぐさや表情を動画に残しておいてもよいですね。