浮気現場に遭遇してバツイチに
夫に浮気され、その現場に鉢合わせしてしまうというショックな出来事があった過去の結婚。離婚したという過去にはもうあきらめがついていますが、再び結婚することにも恋愛することにも自信がなくなり、男性への不信感だけが募っていきました。「付き合うなら本命じゃなく、2番目くらいがいい」なんて思ったりして……。
そんなとき、ひとりの男性に出会いました。
彼は私に猛アタック! 当時の私は特定の相手などいなく、好きな人もいませんでした。かと言って、彼に好意を持っていたわけでもないのですが、彼の押しの強さに負けて付き合うことになりました。
彼は私の言うことを何でも聞いてくれる人。私が「まだ好きじゃないから、キスはしたくない。エッチもしたくない」なんてわがままを言っても、「じゃあ、マッサージさせて」と言って、私の嫌がることは一切せず、常にやさしくしてくれました。ところが……!
やさしいけど実は策士な彼
なんと、そんな彼には策士な一面があったのです!
実は、彼は知らないうちに私の母とも密に連絡を取り合うようになっていて、気づけば母は彼のことがお気に入りに! お互い良き相談相手になっていました。さらには、私をよそに2人で結婚話を進めて盛り上がっていたのです!
私が「結婚はどうかな……」と渋っていると、母は「こんないい人と結婚しないなんてあり得ない!」「再婚してくれるなんて……ありがたいことよ」と説得されるように。
あまりに母が彼のことを気に入っているので、私は何も言えなくなり、自分の気持ちが追いつかないまま結婚の話が進んでいきました。私は何度も不安になり、この状況から逃げ出したいと思ったこともしばしば……。
「大して好きでもない人」から「安心できる人」へ
結局、私は、母の言葉に流されるまま再婚しました。ですが、彼がひたすら私にやさしくしてくれるのも事実。その結果、私は彼といることがだんだんと居心地よくなり、「大して好きでもない人」って思っていた彼のことが、いつの間にか「安心できる人」に変わっていたのです。
彼のおかげで男性への不信感はかなり薄れました。彼のことを信用できるまでに5年くらいかかりましたし、男性への不信感が完全に消えることはないと思います。ただ、あのときまわりに流されて下した「再婚」という決断も、結果オーライだったのかなと今では思えます。
当時はかなり迷いがありました。「本当にこの人でいいのかな?」と毎日思いましたし、「また離婚したら……」という思いが頭をよぎって家出を試みたことが何度もあります。そのくらい不安だらけで始まった結婚でした。
あれから7年。今は子どもにも恵まれ、夫は相変わらずやさしく、そして尽くしてくれます。かつて「大恋愛の末に結ばれて、好きな人と幸せになるんだ!」と夢見たものとはだいぶ違いましたが、今はとても幸せ! 彼と結婚できて本当によかったです!
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文/たなかよしこさん