朝起きるなり「ばあばんちに行きたい」
長男はすっかり私の母になつき、また母も長男をわが子のようにかわいがってくれています。実家は気付けば長男用のおもちゃで溢れ返り、ちょっとした児童館のような感じになっていました。
わが家は賃貸アパートで狭く、おもちゃの数が限られているのもあってか、長男は「ばあばの家」が大好き。ここのところずっと、毎朝起きてすぐに「ばあばんちに行きたい」と言うのです。母は午前中はパートの仕事があるため、午後から長男を預ける日が続きました。母は「毎日きていいからね」と言ってくれましたが、私はなんだか申し訳なく思っていました。
ばあばの家に行きたがる本当の理由とは…
しばらくすると、長男だけ預けるのではなく、次男と私も含めて3人で遊びに行くことが増えました。次男はまだ小さかったので、母に申し訳ないと思いつつも、母の家にいる間は少しラクになれる自分もいたのです。ただ反面、私は、長男があまりにも「ばあばんちに行きたい」と言うのでなんだか寂しい気持ちにもなっていました。
そして気付いたのです。おそらく長男は、弟が生まれてからは我慢することが多く、長男こそ寂しい思いをしていたのだろうと。ばあばの家には、おもちゃがあるから行きたがっているのではなく、ばあばに思い切り甘えられ、かわいがってもらえるから心地良く、行きたがるのだと。子ども2人を相手に余裕のない私は、長男に対し、私がたくさん相手できなくてごめんね……という気持ちでいっぱいでした。
母の気持ちを知って
私は毎日のように母の家に通うようになっていたので、パートをしながらの母にとっては大変だろうと、「わが子のことで迷惑ばかりかけて申し訳ない」と気持ちを伝えました。すると母はまったく気にしておらず、「自分の娘が大変なのを助けるのは当たり前だから。気にせずに頼ってね」と言ってくれたのです。
その言葉を聞いて、長男が幼稚園に通い始めるまでは思い切り母に甘えよう! と思い直しました。長男も次男もばあばのことが大好きです。子どもたちにとって、とても良い環境で子育てができていることを改めて感じました。そんな母にはとても感謝しています。
母に迷惑をかけすぎていないか心配だったので、母のやさしい言葉には救われました。これからも長男が「ばぁばんち行きたい」と言うことは続くでしょう。長男にとって、ばあばは心のよりどころのような存在です。母がきつくない程度に目一杯頼りたいと思っています。
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監修/助産師REIKO
著者:森下ミメカ
3歳男児と1歳男児の母。長男妊娠を機に専業主婦に。2歳差育児の大変さを痛感中。現