初めて鼠径ヘルニア出現
初めて鼠径ヘルニアを発見したのは、長女が生後3カ月のころです。普段からよく泣く子でしたが、そのときはお風呂場にマットを敷いて洗っているときでした。泣いている長女の右側の鼠径部に、丸い球がぽこっと出ていることに気づいた私。
翌日かかりつけの小児科へ行くと、「おそらく鼠径ヘルニアだけど、成長とともに塞がることもあるので押して戻るようならしばらく様子を見ましょう」と言われ、かかりつけ医の言うとおり、しばらく長女の様子をみることにしました。
手術のできる病院へ
その後は2、3度ほど鼠径ヘルニアが出ているのを見ていましたが、生後半年を過ぎたころから、出ている状態を見かけることはなくなりました。すっかり忘れていた1歳の誕生日を迎える少し前に、また鼠径ヘルニアが出ているのを発見。
そのことを再び小児科で相談すると、今度は大きな病院を紹介されました。そこで、以前から出ていたことを伝えると、先生は「早産や体重が軽く生まれた子は塞がることもあるけど、そうではない子なら塞がる例は少ないから早めに手術をしたほうが良い」と言われました。
2泊3日の入院と手術
そして、長女が1歳4カ月のときに鼠径ヘルニアの手術をしました。そのときは下の子が生後3カ月だったため、入院の付き添いはすべてパパにお願いしました。手術自体は30分ほどで終えたそうです。
入院中の様子はパパから写真つきで報告してくれ、術後すぐは麻酔の影響でぐったりしていましたが、翌日の退院前には元気そうだったので安心しました。2泊3日の入院を終えて、元気に自宅に帰ってきました。術後検診で1週間後、1カ月後に受診して問題なく、長女が2歳になった今でも鼠径ヘルニアの再発もなく元気に過ごしています。
手術をするまで、鼠径ヘルニアが出るたびに嵌頓(かんとん=脱出した腸がもとに戻らなくなった状態)してしまわないかとても心配でした。腹圧をかけてはいけないのだから、あまり泣かせないほうが良いことは重々承知でしたが、小さな子ども相手にそんなことは無理です。まして下の子もいるので、普段通りの生活で手いっぱいで、手術するまで特別おこなったことはありません。無事に手術を終えた今では、長女はどんなに泣いても走り回っても大丈夫なようです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO
著者:雨宮春季
13カ月差の年子姉妹、1歳児と2歳児の母。前職の看護師を辞めて現在は育児に専念中。次女が重くなってきて2人を連れての外出に限界を感じてきた今日この頃。最近は家に引きこもりがち。