こんにちは。日本コミュニケーション育児協会の珠里友子です。ベビーちゃんを連れて旦那さまの実家に帰省することにドキドキなママはたくさんいらっしゃると思います。今回は帰省時のばぁばとの付き合い方についてお伝えいたしますね。
正直、ばぁばとは考え方も違うし気が重い
考え方が違うばぁばと過ごすのは、本当に気が重くなりますよね。時代が変われば子育ても変わっていることを「私たちのときは……」と言われても戸惑ってしまいます。そんなとき、どんなふうに「今は違うんですよ!」と伝えたらいいのかを悩むし、迷ってしまいます。
ここで少し発想を変えてみませんか?「今の子育てはこうするんです!」「こうした方がいいんです!」と伝えるのではなく、相談もしくは質問をしてみてはいかがでしょう。「えっ?」という声が聞こえてきそうですが、私の経験上、この方法がいちばん相手を傷付けずに自分の考えが伝わりやすいと感じています。
否定ではなく相談!が基本
誰だって自分が必死でやってきたことは否定されたくないもの。「今の子育てはこうするんです!」「こうした方がいいんです!」と伝えてしまうと、「あなたの子育て間違ってましたよ」と否定されたと感じさせ、傷付けてしまいます。
まずは「これって、こういう風にした方がいいって、教えてもらって、育児書とかにもそう書いてあるんですが、お義母さんのときもそうでしたか?」などと相談してみましょう。すると「今はそうなのね~、私たちのときは……」と、自身の子育てを思い出し、口にすることで、お義母さんも自分の考えを伝えることができ、今の子育てを受け入れやすくなります。
また、お義母さんの経験談は“育児書に載っていない情報を得られる”というママにとっても、うれしいことがありますよ。この方法が不安な場合は、実際に育児書を持参しておき、そのページを開きながら相談するといいでしょう。
分かり合う近道は歩み寄ること
何ごともそうですが、環境や立場、時代で常識は変わってきます。ですので「こっちが正しいんです!」という伝え方は相手を否定している伝え方になってしまい、傷付けてしまいます。伝えたいことがあるときには、「私はこのように考えているのですが、どうなのでしょう?」と相手に自分の考えを伝え、相手の意見も聞く方法で、歩み寄るというのが分かり合うためのいちばんの近道です。
ここで大切なのは“自分の考えがすべて正しい”と頭でっかちにならないこと。相手の考えにも耳を傾けることです。
究極は……
どんなことをしたって気が合わない……と思ってしまったら。あなたのかわいくて大切なベビーちゃんを抱きしめてください。そして、「そのベビーちゃんが存在していているのは、旦那さまと出会ったから、その旦那さまと出会ったのは、お義母さまが旦那さまを産んでくれたから」と思い返して見てください。
そう!かわいくて大切でたまらないベビーちゃんと出会うために、お母さまの存在はなくてはならないもの!究極ではありますが、やはりベビーちゃんと出会えた喜びの原点はそこにつきます。 「ベビーちゃんに、そして旦那さまに出会わせてくれてありがとうございます」と思うことで、モヤモヤした気持ちは多少晴れ、おだやかになるので、ぜひベビーちゃんを抱きしめつぶやいてみてくださいね。
そして、感謝をすることで相手を思いやれるようになります。相手を思いやることで私たち自身の言動が変われば、お義母さまの気持ちも言動も自然と変わっていくことでしょう♪
日本コミュニケーション育児協会(JCCRA)理事、トイレトレーニングアドバイザー®養成トレーナー、「子育てをもっとハッピーに!」をモットーに5人の子育ての経験を活かして、トイレトレーニングアドバイザー®として活動。その他「子どもの心と体に触れるコミュニケーション子育て」を発信しています。