情緒不安定になりがちだった
私は生理の前や生理痛がしんどいときに、いつもなら何も思わないことで悲しくなったり、気にならないはずのことでイラっとしてしまうことがあります。昔はそれを相手にわかるように振る舞っていました。
周りの人からすると負の感情をぶつけられても迷惑以外の何物でもない、と今は理解していますが、そう思うことができるようになったのには、大きく2つの存在があったからです。
私を変えた存在とは
1つめは、職場の女性上司の態度です。生理の前はあきらかに不機嫌になり、いつもよりイライラしていることがはっきりわかるのです。普段は割と温厚な上司なのですが、いつもならまったく怒らないことでいきなり怒り出すことがあって……。私はどうすることもできずに困った経験から「生理前であっても周りに不快に思わせてしまう行動はいけないな……」と思ったのです。
2つめは、私の母が、生理前になると昔からヒステリックになっていたことです。幼いころから一定の周期でヒステリックに怒り出すな、とは思っていたのですが、それがなぜなのかは理解していませんでした。しかし私自身に生理が始まると、生理前や生理中にイライラしやすくなることは実感しており、母の感情に乱高下が起きることも一定の理解ができるようになりました。しかし、それでもヒステリーになられることには不快に感じていたのです。そのため、母の姿を見て「自分の機嫌は自分で取るようにしよう」と学ぶことができました。
情緒不安定になりそうになったら
試行錯誤の結果、私がイライラしたり、悲しくなってしまったりするときの対処法をいくつか見いだすことができ、「生理がくるな……」とわかると意識的にその行動を取るようにしています。具体的には以下のような行動です。
●メンタルを安定させる方法についての本を読む
●いつもより仕事で無理をしない(できないことははっきりと断る、など)
●家事をいつもよりサボる
●「週2回以上はジムに行く」などのルーティンを生理前はあえてしない
●生理でのイライラを周囲にわかるように行動をしていた人を思い出す
このような行動を取ることで、今ではいつもと変わらない一定のテンションで過ごすことができています。このなかでも特にメンタルの本を読むのが、私には一番効果がありました。
生理前や生理中は感情にムラがあるのは仕方がない、と学生時代は開き直っていましたが、社会人になり、周りと気持ちよく働くために気分のムラは自分でコントロールしたほうが良いな、と徐々に考え方と行動が変わっていきました。自分で機嫌を取れるようになってからは、パートナーや友人などとも付き合いやすくなったように感じます。
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監修/助産師REIKO
著者/えり