生理不順でいつ生理がくるかわからない
初めて生理がきたのは中学校3年生の秋でした。生理が始まったばかりのころは、生理周期が安定せず、無月経が半年続くこともありました。さらに、生理がくると、生理痛が重く、痛み止めを飲まないと耐えられないほど。薬を飲みすぎるのも良くないかと思い我慢しようとすると、腹痛に加え吐き気を感じることもありました。
年齢を重ねるごとに生理周期も安定するかと思っていましたが、20歳を過ぎてもなかなか安定せず……。社会人になって働き出しても、生理不順と重い生理痛は続き、相変わらずいつ生理がくるかわからない状態でした。
生理痛を我慢しすぎて…失神!
そんな私が、会社に入社して2カ月が経ったころのことです。朝出勤したときに違和感を覚えトイレに駆け込むと、生理がきていました。
その日は生理用品や痛み止めの入ったポーチを持参するのをたまたま忘れていて、職場の予備ナプキンを使わせてもらい、なんとか処理は間に合いました。そして、そのままスタッフ30名が参加する朝礼に参加。しかし、徐々に腹部に痛みを感じ始めました。
あまりの痛みの強さに「これでは仕事にならない」と思ったので、「朝礼が終わったら上司に相談して、痛み止めを買いに薬局に行こう」と思いながら、ひたすら痛みを我慢しました。
しかし、その後も痛みは増すばかり。そして、朝礼の内容も頭に入ってこないほど腹痛がひどくなってきたころ、徐々に吐き気や体のふらつきを感じ……。目の前が真っ白になったかと思うと、その場で倒れこんでしまいました。気付いたときは、休憩室に運ばれたあと。倒れてからの記憶はまったくありませんでした。
我慢すると迷惑がかかる
無理に我慢してしまったことで、周囲にも迷惑をかけ、また生理痛で倒れたということをみんなに知られて恥ずかしい思いをすることになってしまいました。痛みを感じたときに、遠慮せずにすぐに申し出て対処すれば、大勢の前で失神することもなく、迷惑をかけることもなかったと思います。仕事中だから痛みを我慢しないといけないという考え方が間違っていたと反省しました。
上司からも、「みんなの前で倒れて心配な思いをさせてしまうのは良くないから、しんどいときは我慢せずにすぐに言ってほしいし、無理しないで頼ってほしい」と言われました。生理痛を我慢をすると、周りの人にもこんなに迷惑がかかってしまうことを身をもって知りました。
この体験をする前まで、私は生理痛を他人に訴えることは恥かしいことだと思っていました。でも、この体験をしてから、生理痛は本人にしか理解できないことで、なおかつ個人差があり、じょうずに付き合っていかなければいけないことを学びました。上司からいただいた「体調管理も仕事の内だよ」というアドバイスは、今でも常に心がけています。
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監修/助産師REIKO
著者/山中