娘が生まれたあと、「加減がわからないから怖い」「変に手を出すより、その分まわりのことを俺がサポートするほうがいい」そんな理由で、子どものお世話から逃げて、妻に押し付けていると、「二人の子どもでしょ?」と問い詰められて……。
「僕と帰ってこない妻」第60話
「今度読むから、まとめておいてよ」と自ら妻にお願いしたノートさえ、読んでいなかった。
「だって、仕事で疲れてたし。仕方ないじゃん」
言い訳にもならない……
そして、育児を避けずちゃんとやるように指摘された夫は、一応育児に関わるものの、
ミルクやお風呂の温度、娘の爪の長さなど、細かいことまでいちいち妻に確認するように。
爪の長さを聞いた妻の返事に、苛立つ感情を向けた夫。
「なんだよ、その態度。ちゃんと手伝ってるのに」
え……?
「手伝ってる」って、なに?