最高血圧が160、最低血圧が95!?
婦人科系疾患の治療のため、45歳まで低用量ピルを飲んでいた私。月に1度の診察時には必ず血圧測定があり、長年、最高血圧は115~120、最低血圧は75~80程度と正常値内でした。ただ、低用量ピルをやめてからは定期的に血圧を測る機会がなくなり、年に1度の自治体の健康診断も忙しさにかまけ、ここ3年ほどはスルー。つまり丸々3年、血圧計とは無縁の生活をしていたということです。
久々に血圧を測ったのは、2019年の夏でした。父が入院した病院の受付に血圧計が置かれていたので、軽い気持ちで血圧を測ってみました。すると、最高血圧が160、最低血圧が95という数値が現れたのです。何かの間違いではないかと思い、すぐに測り直してみたものの結果は同じ。紛れもない高血圧の数値を目の当たりにして、真夏なのに背中が冷えました。
当時の私が自分にした言い訳は「疲労」。父は実家からも私の住まいからも遠い病院に入院したため、新幹線を使いホテルに宿泊しながらの看病でした。ライターとしての仕事も忙しく、さらに猛暑によって体力を奪われ、座って目を閉じると即寝落ちするくらい疲労が蓄積していたのです。でも、振り返ってみると、血圧が異様に高かったために、あれほど疲れていたのかもしれません。
高血圧の治療を受けるべきか悩む日々
仕事柄、医療従事者の方からお話を聞く機会が多いこともあり、高血圧が体にさまざまな負担をかけ、将来的に深刻な病気を招く可能性があることくらいは聞いたことがありました。すぐにでも病院を受診して、適切な治療を受けたほうが良いということも。
でも、病院へ行く→血圧を測る→高血圧→降圧剤を飲む、という流れになることが予想され、忙しさを理由に先延ばしにしていました。それに加えて「ちょっと前までは血圧、普通だったんだもん!」という根拠のない自信が正しい判断を邪魔していたようにも思います。
父が無事に退院し、夏の暑さが和らぎ始めた10月初旬に家庭用血圧計を購入しました。血圧を測るのは、病院で衝撃の数値をたたき出したとき以来です。「だいぶ疲れも取れたし、数値が下がっているかも」と期待を込めて測定しましたが、最高血圧は150、最低血圧は92という結果に。前回の数値からは下がったものの、依然として高血圧の域であることは変わりませんでした。
「病院へ行って、高血圧の治療を受けたほうがいいのかな……」と気弱になっていたとき、以前、取材させていただいた内科の医師が「高血圧の患者さんには、毎日、酢をとるように指導しています」と話していたことを思い出しました。
次に、酢をとり続けて血圧がどう変わったのかをお伝えします。
毎日、酢をとり続けたら血圧が正常値近くに
医師によると、酢に含まれている酢酸には降圧作用があり、その効果は食酢メーカーが実施した試験でも明らかになっているのだそう。実際、その医師の患者さんのなかには、毎日、酢をとることで血圧が下がり、降圧剤が不要になった人や降圧剤の種類を減らせた人がたくさんいると話していました。
そうした話を聞くと、単細胞な私は「じゃあ、たくさん酢をとれば血圧が早く下がるかも!」と暴走してしまいそうになりますが、医師から一つだけ注意点がありました。酢は胃に負担をかけるため、摂取量の目安は1日に大さじ1杯程度なのだそうです。ということで、リンゴ酢を買ってきて水や炭酸水で割って飲んだり、食卓に酢を置いて納豆や冷ややっこ、肉料理や魚料理にかけたりと、毎日、大さじ1杯を目安にちょこちょこと酢をとるようになりました。
はじめのうちは血圧にあまり変化がなかったものの、1カ月を過ぎるころから数値が少しずつ下がり始め、2019年の年末には、最高血圧が135、最低血圧が90に。その後、減量目的で踏み台昇降をするようになったところさらに数値が下がり、今では最高血圧は125~130、最低血圧は80~85で落ち着いています。酢と運動の相乗効果で高血圧は少しずつ改善し、正常値に近づきつつあります。
まとめ
以前から、酢は健康に良いとは聞いていましたが、実際に血圧が下がったことで酢の健康効果を実感しています。とは言うものの、根が大雑把でものぐさな私は、酢をとり忘れてしまう日もちょいちょいあります。でも、日によっては最高血圧120、最低血圧は70と正常値域内に治まることもあり、割と落ち着いています。無理をしない程度に、気長に酢をとる生活を続けることは、私の体質に合っているみたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
【粒来先生からのアドバイス】
酢の効果にはもちろん個人差があると思います。高血圧の原因によってもさまざまだと思いますが、とりあえず自分でできる方法、明日からトライしてみる方法としては良いかもしれません。血圧をご自分で測りながら状況によっては内科で相談をおすすめします。
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!
著者:風間ひなた
1971年生まれ。職業はライター。家族は夫1人と猫2匹。趣味は家庭菜園とハーブ栽培。最近、興味があるのはハーブに関する資格と猫の健康管理に役立つ資格、それから減量。