とにかく忙しかった
次男を産んでからの年子育児は、毎日が忙しく、ひたすら子どもたちのお世話に追われていました。私は座ってごはんを食べる時間すらなく、息つく暇もないとはこのことだな……と実感していました。まだ23〜24歳だった私の頭の中は、0歳と1歳の年子の赤ちゃんたちを育てる使命感でいっぱいで、かなり肩に力が入っていたと思います。
そして、次男が1歳を過ぎたころに事件が起こりました。ある朝起きると、私はめまいで動けなくなってしまったのです。さらに吐き気と食欲不振の症状も。
実家に住む母に子どもたちをお願いし、体を引きずりながらなんとか病院に行きました。しかし、胃カメラや脳の検査は異常なし。それでも体調不良は続き、具合が悪くても子どもたちは休ませてくれません。こんな日々を1カ月くらい過ごしたでしょうか……。ふと、しばらく生理がきていないことに気づきました。
かなり生理がきていない
次男出産後に生理が再開してからは、生理周期が定まっていなかったこともあり、気がつくのが遅くなりましたが、調べてみると60日も生理がきていませんでした。私はまず妊娠していないことを確かめてから婦人科を受診することに。
先生は「ホルモンバランスの崩れかもしれない。ひとまず基礎体温を測って、3周期くらいデータが取れたらまたきてください」とのこと。同時に子宮頸がん検査を受け、超音波で診てもらい子宮周辺には異常が見られないことを確認してもらいました。
結局はストレスが原因
その後も体調不良と生理不順は続き、いろいろな病院を渡り歩きましたが血液検査や画像診断ではすべて異常なし。ただ、内科の先生には「悪いところはないけれど、症状を聞くとストレス性かもね」と言われました。
「ストレスで自律神経のバランスが崩れると、めまいや食欲不振、生理不順など広い範囲に渡って体の不調が出ることがある。検査を受けて何も異常がないから、薬は対症療法しかないけれど……。あとは周りの人に協力してもらいながら、頑張りすぎない生活をしてくださいね」と。
そして、婦人科の先生からは「産後1年で周期が安定していないこともあるし、基礎体温を見れば40日から60日と長い周期だけど、排卵もあり低温相と高温相があるから、体調を見ながら様子を見ていきましょう」との説明が。
そこで、私は家事・育児について見直すことに。頑張りすぎることをやめ「できないときは仕方ない」「部屋が少しくらい散らかっていても気にしない」「子どもたちがお昼寝したら一緒に寝てしまう」など、意識してのんびりとした生活を過ごすようにしました。
こうして私自身の体をいたわる生活をしながら、長男が6歳、次男が5歳を迎えるころ、一般的な周期よりは長いものの、生理周期が35〜40日とようやく落ち着いてきて、長いこと悩まされためまいや食欲不振も自然に軽快しました。あのときの症状は、2年連続の出産で私の体に大きな負担がかかっていたこと、切れ目のない子育てと家事のループでストレスを抱えた結果なのかなと今は思っています。
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監修/助産師REIKO
著者/優木まり
イラスト/sawawa