高校入学以来、生理がきていない!
高校1年生の夏、部活の合宿に参加することになり、顧問の1人が保健室の先生だったことから、参加するにあたって事前アンケートが配られました。
そのなかにあった「最後の生理はいつですか?」という質問。これを見た私は、「あれ、高校に入学してから1回も生理がきてないかも……」と気づき、すぐさま母に「これってヤバイのかな?」と相談。母は「とりあえず正直に書いて先生に相談しなさい」と言うので、母の言う通りにしました。
先生からは「思春期だから、入学のストレスなどがあってきていない可能性もあるけど、合宿中に何かあったらよくないので、合宿までに一度、婦人科に行ってほしい」とのアドバイスが! これをきっかけに、初めて婦人科を受診することになりました。
生理がこなかった原因は…
診察した結果、私は多嚢胞性卵巣症候群であることが判明! 治療法には、低用量ピルの服用または筋肉注射の投与があるということでした。
低用量ピルは、定期的に服用することで、排卵を抑えつつも子宮の掃除をするために生理を起こすというもの。筋肉注射は、注射でホルモンを補って生理を起こすもので、排卵はしますが、生理がこなかったら打たないといけないもののようです。
医師から「まだ高校生で妊娠も希望していないなら、生理がきていなければ半年に1回、その都度注射を打つか、生理がきたときの痛みが重たいのであれば、低用量ピルの服用がいいかも」という助言をもらい、高校生の間は筋肉注射を選択。
そして、注射を打ってからは生理がくるようになりました。周期は2~3カ月後のときもあれば、4カ月後、半年後と、安定したものではなかったですが、私の体質であれば半年に一度くれば問題はないようで、特に指導はありませんでした。
ただ、筋肉注射は痛いですし、いつくるかわからない生理のために毎日ナプキンを持ち歩き、半年こなかったら予約の取りづらい婦人科に予約を入れてと、正直、面倒なことが多かったです……。周りの目もあり、あまり気分のいいものではありませんでした。
将来を考え、筋肉注射からピルの服用に
高校を卒業し、専門学校に進学してからも定期的に筋肉注射を打っていましたが、成人して彼氏ができると、将来のことを考えるようになりました。筋肉注射を打つそれまでの方法では、いつ生理がくるかわからず、排卵もいつ起こっているかわかりません。避妊していたとしても、妊娠してしまう可能性があるかもしれませんし、生理周期が定まらないのも不便に感じていました。そこで、生理周期がコントロールでき、避妊もできるピルの服用に切り替えることにしたのです。
その後、社会人となり、お付き合いしていた彼と結婚。「いつ子どもが欲しいか」を夫と話し合い、低用量ピルの処方でお世話になっている医師にも相談したところ、
「多嚢胞性卵巣症候群で生理が毎月こないとわかっているのであれば、低用量ピルをやめるだけではすぐにできないと思うので、3カ月ほど服用をやめてみて、タイミングを合わせるのはどうでしょう」と言われました。
医師の言う通り、低用量ピルをやめただけでは子どもはできず、タイミング法で妊活を続けたら、1年後に子どもを授かることができました!
すべての始まりは高1の夏合宿から。あのときの合宿事前アンケートのおかげで10代のうちから婦人科を受診することができ、自分が抱えている病気を知ることができました。節目、節目で専門家のアドバイスが受けられたのも、定期的に病院へ通っていたからだと思います。あのアンケートがなければ、婦人科の受診があと回しになって、いざ子どもが欲しいと思ったときに苦労していたかもしれません。早めに受診できてよかったです!
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監修/助産師REIKO
文/あくひさん