こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。スーパーや赤ちゃん用品店に行くと、赤ちゃん用の果汁100%ジュースが売られています。赤ちゃんも喜んで飲むし、手軽な水分補給として飲ませてしまいがちなジュースですが、赤ちゃんは果汁100%ジュースをいつから飲んでもいいのでしょうか? 今日は、赤ちゃんとジュースについてお話ししたいと思います。
離乳食期はジュースをなるべく飲まないで!
結論からいうと、離乳食期の赤ちゃんは、果汁100%ジュースをあまり飲ませないでほしいと思います。どうして赤ちゃんはジュースを飲まないほうがいいのでしょうか?
甘すぎる
果汁100%ジュースは甘すぎます。オレンジを1個絞って、できる果汁はどれくらいでしょうか? おそらく、そう多くはないはずです。ジュースだと、100mlあっという間に飲んでしまいます。
そして、本物のオレンジ果汁はジュースよりも薄い味です。果汁100%ジュースは、飲みやすいように調整を加えている場合があるのです。内臓が未熟、味覚を形成する大切な離乳食期にあえて飲ませなくていいというのが私の意見です。
水分でカロリーをとらない
赤ちゃんは、母乳やミルク以外の水分でカロリーをとる必要はありません。水分でカロリーをとらないことを基本にして、水分補給は湯冷ましや麦茶などのカロリーのないものにしましょう。
いつから飲んでいい?
ジュースを飲んでもいいかな? と、私がおすすめしている年齢は3歳以降。とはいっても、毎日飲んでいいわけではありません。「甘すぎる」「水分でカロリーをとらない」というのは、幼児期もさらにその上の小学生でも同じです。
ジュースを飲むときの工夫
では、最初にジュースを飲むときは、どうすればいいでしょうか? たとえば、以下がわが家のジュースルールです。
・湯冷ましで2~3倍に薄める
・濃縮還元ではなくストレートを選ぶ
・少量だけ与える
私の子どもは小学生2年生と6年生です。わが家の冷蔵庫にはジュースがありません。「ジュースは特別なときに飲むもの」というルールがあるからです。特別なときというと、遊びに行ったとき、外食するとき、誕生日などのお祝いのときなどです。そんなときは、好きな飲み物を飲んでOKです。もちろんそれ以外にも、欲しがるときに飲むこともあります。
ジュースの味を知らなければ、赤ちゃんが欲しがることはありません。あなたのお家ルールを決めて、じょうずにジュースと付き合ってほしいなと思います。