初めて経験するつらさ
産後4カ月が経ったころ、後陣痛によく似た痛みとともに生理が始まりました。「久しぶりの生理だから痛みがあるのも仕方ない」と思いましたが、痛みは一向に治まりません。
それどころか、2日目になると布団から起き上がれないほどの痛みに襲われ、泣き出した娘に駆け寄ることすらできませんでした。鎮痛剤を服用したものの、結局、生理が終わるまで下腹部痛や倦怠感などいろいろな症状が続いたのです。
娘の泣き声にイライラしてしまい…
また、翌月のある日のことです。その日は娘の相手をする余裕がありませんでした。いつもなら気にならない泣き声にイライラし、普段しているお世話ですら苦痛で仕方ありません。こんな感情は初めてだったので、疲れがたまっているのかと昼寝をしてみたものの、やはりイライラは治まりませんでした。
そのような状態が3日ほど続いたのち、突然、今までのイライラが嘘のようにすっきりした気分になったのです。その日に生理が始まったので、「もしかして、あれはPMSの症状だったのか」とそのときに気づきました。
そこで、もし毎月同じような症状が続けば、いつか娘に八つ当たりをしてしまうかもしれないと思い、対策を考えることにしました。
自分を甘やかそう
一番効果的だったのは、自分を甘やかすことでした。家事も育児も最低限のことだけおこない、娘とゆったり過ごすことで、心に余裕が生まれたのです。おいしいスイーツを食べたり、簡単なストレッチをしたりすることでよい気分転換になりました。夫は生理の大変さをよく理解してくれているので、「イライラしやすい時期なので最低限のことしかできません」とその都度伝えています。
娘にも、普段より長い時間テレビを見てもらったり、外出は控えたりと申し訳ないと思いながらも私のペースに合わせてもらうようにしています。また、イライラしてしまったときは娘の安全を確保したうえで別室へ移動するなどの工夫もしています。
生理が再開して約2年が経ちますが、今でもPMSの症状と生理痛は続いています。しかし、それらの痛みとの付き合い方も徐々にわかってきました。特に理由もないのにイライラしてしまう日は、もうすぐ生理が始まるサインだと前向きに受け止めるようにしています。これからも自分の体調や気持ちの変化を察知し、ほどよく自分を甘やかして家族と笑顔で過ごしていきたいです。
著者/西山百々
監修/助産師 REIKO
作画/モリナガアメ
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