あっという間の緊急帝王切開
1人目のときは、出産予定日の夜に破水をして、すぐに病院へ向かいました。陣痛が弱かったため陣痛促進剤を点滴してもらいましたが、夜が明けても子宮口が開かず……。産科の先生に「赤ちゃんの心音が弱っているので、帝王切開をしましょう」と言われ、説明を聞き同意書などの書類にサイン。
陣痛が続きもうろうとするなか、あれよあれよと準備が進み、いつの間にか私は手術室にいました。そして気づけば目の前に娘が。無事に生まれたことを確認し、安心した私は眠りにつきました。数時間後に目が覚めてから、あらためてこれが緊急帝王切開だったんだということを理解。その前の陣痛は長かったものの、生まれてくる瞬間は本当にあっという間でした。
ゆとりのある予定帝王切開
2人目のときは、1人目が帝王切開だったので、予定帝王切開を選びました。手術前日の午前中に入院と聞き、思わず産科の先生に「そんなに早く行って何をするんですか?」と聞いてしまいました。先生は少しびっくりしていましたが、「診察と手術の準備が終わったら、あとはゆっくり過ごしていいよ」とのこと。
緊急帝王切開のときはあっという間だった準備を、前の日から少しずつすることで、手術への心構えができました。上の子を夫にまかせて、久しぶりにひとりで過ごす時間。前回の手術を思い出したり、もし何かあったら……などと考えすぎたりしてしまい、夜は不安と緊張でなかなか眠ることができませんでした。
手術中・術後の様子
緊急帝王切開では、先生や助産師さんたちはおだやかに声をかけてくれるものの、やや緊迫している雰囲気でした。娘は生まれてすぐには泣き声をあげず、そこでも緊迫していましたが、泣き声が聞こえたとたん、なごやかに。
一方予定帝王切開では、終始なごやか、ゆったりとした雰囲気で手術が進みました。術後の後陣痛は経産婦だった2回目のほうがつらかったのですが、傷の痛みはどちらもほぼ一緒。傷の治り方は、年齢を重ねている分2回目のほうが遅かったように思います。
緊急帝王切開と予定帝王切開、大きな違いは時間のゆとりや雰囲気で、痛みや大変さはどちらもほとんど変わらないと思いました。この帝王切開という手術がなければ、今目の前にいる子どもたちには会えなかったかもしれません。産科の先生や助産師さん、そして医療技術の進歩に感謝しています。子どもたちにも、いろいろな人たちのおかげで生まれてきたんだよと伝えたいと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:斉藤 ひかり
6歳女児、3歳男児の母。転勤族。結婚前に音楽業界で働いていた経験を生かし、主に音楽・エンタメ・子育て関連の記事を執筆中。