「したい」気持ちに差があった
夫と交際していたときは、仕事のスケジュールや住んでいる場所との距離の都合で、会えるのは2週間に1度くらい。セックスをするのもそのタイミングだけなので、トラブルなく過ごせていました。
しかし、結婚して毎日一緒にいるなかで、私は夫に対して「昨日したのに何で今日も誘ってくるんだろう」と疑問を抱いていました。夫も、私に対して「一緒にいるのに、何でしたくならないんだろう」と不思議に感じていたそうです。
話し合った結果、夫の理想は「3日に1度、少なくとも週に1度はしたい」とのことで、私は「月に1度くらいがよくて、何なら数カ月しなくてもいい」と思っていたことが判明しました。
結婚して初めて「セックスしたいと思う頻度がお互いに違う」ことに気が付いたのです。
予定が崩れることにストレスを感じる私
私は「今夜どう?」など急に誘われるのが苦手です。夫がセックスに誘いたそうにしているムードを察すると、気まずくて居心地の悪い思いをしていました。理由は、断るのも受け入れるのもストレスを感じてしまうからです。
断ると、「誘ってくれた夫に嫌な思いをさせてしまったなあ」とへこみました。かといって受け入れた場合も、「今日は疲れてるからさっさと寝たかった」「明日朝早くから仕事なのになぁ」「今夜は別の用事をするつもりだったのに」と予定が崩れることに不満を抱いたり、「またシャワーを浴びて着替えないと」とやることが増え、面倒だと感じたりしていました。
渋々応じている様子の私に、夫も不満気なのが見て取れました。そして、私たちのセックスは楽しいものではなくなりつつあったのです。
予定が決まっている安心感を重視
このまま気持ちのすれ違いを放っておくのは、夫婦にとってよくないと思った私は、「セックスする日を前もって決めておきたい」と提案しました。「次はいつにする?」と相談し、「次回は〇月△日」と約束するようにしたのです。
事前にお互いの仕事が忙しい時期を避けることができ、いちいち「体調どう? 疲れてない? ほかに用事ある? 今日しない?」と相手の都合を伺うこともなくなり、効率よく心の準備ができるようになりました。もちろん、体調が悪かったり、突発的に仕事が忙しかったりするときは、「ごめん、〇月□日に延期して!」と言うようにしています。
私は予定が決まっている安心感からストレスがなくなり、夫も私が機嫌よく応じてくれることでうれしいとのことでした。私たち夫婦にとっては、セックス前の色っぽいムードよりも、「この日ならお互い気分よくできる予定が立っている」ことのほうが大事でした。
ムードはないかもしれませんが、安心感やリラックス感を得られるこのシステムが私たちには合っているようです。"セックス予約制"を実施するようにしてからはストレスのない性生活を送ることができています。
原案・文/ココロナナコ
作画/ちゃこ
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