もともと生理が重い私
生理が重いときには吐いてしまったり寝込んだりすることがあった私。大学生までは休みながらも何とかなっていましたが、社会人になったらそうそう休むわけにはいかないとドキドキしていました。しかし、新卒で入った会社は「生理休暇」がしっかり取れると謳っており、入社ガイダンスの帰り道、仲良くなった同期と「良い会社に入ったね」と話しながら帰りました。
いざ入社してみると…?
ところが、いざ入社してみると「生理休暇」どころか「有給休暇」すら取得しづらい雰囲気……。通院や冠婚葬祭という正当な理由ですら、上司の機嫌の良いタイミングを見計らって頼み込まないといけませんでした。結局私は生理休暇を取りたくても言い出せず、鎮痛剤を服用してなんとか生理期間をやり過ごしていました。
しかし、入社ガイダンスで仲良くなった同期は私よりもっと生理が重く、電車内で貧血を起こして倒れてしまうこともしばしば。彼女は慣れない業務のストレスからか体調を崩しがちだったうえ、3カ月連続で生理を理由に数日休んでしまいました。
「生理休暇」の使用で同期が呼び出されて…
同期は、生理の体調不良で取った欠勤を生理休暇として申請。すると上司と人事を交えて面談することになってしまったのです。面談を終えて戻ってきた同期は半泣きの状態。話を聞くと、案の定「休みすぎ」と指摘されたとのこと。そして「生理で休むのは甘え」「他の女性社員は休んでいない」という内容でお説教されたというのです!
これには私を含む他の女性社員もモヤモヤが大爆発! 本当は生理が重いのにずっと我慢してきた先輩たちを筆頭に人事部になだれ込み、生理は人によってつらさが違うことや体調不良のなか満員電車に乗って出社するのがいかに大変かを説明する事態になりました。
会社が規則で定めている休暇を取得できないというのはおかしな話です。もともと女性社員が少なく女性管理職もいない会社だったため、先輩たちもかなり我慢してきたそう。その後、私も同期も転職してしまいましたが、生理のたびに苦しむ女性が減るようにもっと生理休暇が取りやすい世の中になればいいなと思っています。
※生理休暇は労働基準法第68 条に定められており、会社は休暇の請求があった場合、その人を就業させることはできません。
※2019年4月1日から年5回の有給休暇取得が義務化されています。
著者/大瀬木あさみ
監修/助産師 REIKO
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