Instagramでフォロワー4.8万人超えのユキミ(@yukita_1110)さん。2015年生まれの息子さんのママです。
敏感な「きったん」を育てるユキミさんの体験談マンガをご紹介します。
「HSPがHSCを育てています」最終話
前回のお話でカウンセリングの先生は、夫が息子に寄り添ってくれないとこぼした私に、
「できている私がすごい、そう思ってね」
と言った。
「パッカーン」と頭開ける一言だった。
なんだかずっと「私はなんて面倒くさい子どもだったんだろう……」ってずっと好きじゃなかった私の幼少期も丸ごと救われた言葉だった。
「誰だってできて当たり前じゃない」
「できてるときがすごいとき」
そう言ってもらえると、できなかったときの落ち込みが減る。
さすが先生。
私はいつの間にか、毎日母と子だけの世界……っていうワンオペ育児で闇に陥っていたのかな。
夫はどう息子と向き合いたいのか、どうやって育てたいのかちゃんと聞けてなかったのかもしれない。もし夫が「やらない」のではなく「できない」のであったら、私はちゃんと夫のできない理由を聞けていただろうか。
自分の主張ばかりで、夫の意見にまったく耳を傾けてこなかったような気がする。
私もどこかホッとできる場所が欲しかったな。
「こういうことが嫌だったんだね」
「いつでも話を聞くからね」
そんな場所が……。
そして、夫と話をすることにした。
夫には何度か生い立ちの話をしていたが、自分の中にある物事敏感な感覚については多分このとき初めてキチンと話したと思う。
相手に「伝える」ということを意識して話したのはきっとこのときが初めて。
夫はHSPとHSCを「理解」はできないけど、「そういう人がいる」という「認知」はしてくれた。
理解はできなくても、そういう考えがある、そういう人がいる、その気持ちを私も忘れないでいきたい。
夫に対して、過剰に「理解してほしい」という気持ちを持たなくなった。
分かり合える人がそばにいることは奇跡なのかもしれない。
育児を乗り越えるヒントをくれたきったん。
私の小さい頃からずっと蓋をしていた気持ちを思い出させてくれたきったん。
こんなにも近くで私を励ましてくれる存在は他にいないと思う。
息子を育てなかったら知らないこと、出会えなかった人、たどり着けなかった考えがいっぱいあった。
きったんのおかげで今の私があると思う。
ありがとう。
カウンセリングで、夫の「やらない」は「できない」であることに気付かされたユキミさん。
さらに、「分かってくる人ともそうじゃない人とも関わることがきったんにとって大切、ただそれは帰れる場所があってこそ」だと教えられ、深く納得します。
夫にもきちんと自分の気持ちや考えを伝えました。それからはなんでも分かり合えるわけではないものの、夫はまたよき育児のパートナーに。
カウンセリングの先生などの素敵な出会いや考えにたどりつかせてくれたきったん。
自分の近くにきったんという心強い分かり合える存在がいる。
きったんのおかげで今の私がある……。
きったんの母になれたことの幸せをかみしめるのでした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※乳幼児期はHSCと発達障害の区別がつきにくい場合があります。育てにくさや気になることがある場合は、かかりつけの小児科や地域の保健センターなどに相談しましょう。
ユキミさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪