貧血を疑い、婦人科で血液検査
毎日家事や育児でいっぱいいっぱいの私。気力・体力がついていかない、と週1で会う母には、そのままならなさをよく愚痴っていました。するとある日、テレビで健康番組を見た母から貧血では?と指摘されたのです。調べてみると、頭痛や倦怠感、爪の異常、氷を食べる癖など、当てはまる症状が多数!
さっそくかかりつけの婦人科を受診し、血液検査をすると、血清鉄やヘモグロビンなどの値が基準値を大きく下回っており、鉄欠乏性貧血の状態であることがわかりました。
原因は月経過多?
問診の際、経血の多い日はナプキンが1時間持たないことを告げると、医師から月経過多による貧血を指摘されました。生理のたびに不便を感じてはいましたが、経血の量については人と比べる機会もなく、こんなものかな?と思っていたので、正直驚きました。
お医者さんからは低用量ピルの服用の提案もありましたが、メリット・デメリットをじっくり検討したい、と答えると、「食生活にも気を付けるように」と指導を受け、鉄剤が処方されました。鉄剤を3カ月間飲み続けると、血液検査の値は改善し、体調もなんとなくすっきりしました。
食事管理で貧血改善に挑戦! しかし結局…
低用量ピルの服用を迷っていた私は、その後、貧血改善のために食事記録アプリを利用し、3カ月ほど、鉄分を摂取することを意識して過ごしました。しかし、家族の食の好みや調理の手間などを考慮しながら、食事のみで1日に必要な鉄分を摂取し続けることは、私にとっては高いハードルでした。
結果として、食事改善のみでの貧血対策には限界があると判断し、定期健診で再び鉄剤の処方をお願いしました。現在は、貧血だけでなく月経コントロールの目的も含め、低用量ピルやミレーナの利用を前向きに検討しています。
私の場合は家族の指摘がきっかけとなり、不調の原因が判明しました。貧血にしても、月経過多にしても、「日常的な異常」を自覚するにはきっかけが必要だな、と感じた経験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/おんたま
著者/uname
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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