生理とは異なる少量の出血が!
35歳のとき、生理予定日ではないときにほんの少しの出血がありました。「いつもは予定通りにくるのに……生理?」と思ったのですが、出血量はごくわずか。
私は生理周期がキッチリしていたほうで、過去に生理不順を経験したのは、19歳のときに留学先で1年間、生理が止まってしまったときだけでした。それでも帰国後には生理が再開し、周期通り生理がきていたので、イレギュラーな出血に不安を覚えたのです。
がんだった母と同じ症状? 急いで病院へ行くと…
不安になったのには、もう1つ理由があります。それは母の存在。
母は55歳のとき、小さな出血をきっかけに子宮がんが見つかったのです。そんなことがあったので、私のなかでは「不正出血は怖い」という感覚がありました。「私もがんだったら……」と心配になり、その日のうちに婦人科へ行きました。
診察の結果、トリコモナス腟炎による不正出血と判明! がんでなく、性感染症だったのです。
トリコモナスという、目には見えない小さな原虫が性器に入り込んで炎症を起こす病気で、性交渉で感染することがほとんどだそうですが、タオルやお風呂、トイレから感染することもあるそうです。
放っておくと不妊症や早産・流産の原因になる恐れもあるとのこと。がんではなくホッとしましたが、薬を飲んで治療することになりました。
がんではなかったけれど…
薬を服用してから10日ほどで無事完治! パートナーにも感染する可能性があると言われていたので、彼とはしばらくタオルを使い分けていました。
この病気は無症状の人も多いようですが、かゆみを伴ったり、おりものが通常と異なったりすることがあるそう。私の場合、不正出血の他にも、おりものの変化がありました。言われてみると、牡蠣のような臭いがしたり、色も白と黄色の中間くらいと、いつもとは違っており、この病気特有の症状がそのまま現れていたようです。
振り返ってみると、小さな不調も体からのサインだったのだなと思います。そして、自分の体に目を向けていなかったことを反省しました。婦人科に通院するようになって、乳がんや子宮がんの検診も受けるようになったので、今は安心しています
※性感染症と診断された場合は、パートナーも医療機関を受診し検査をすることをおすすめします。また、性行為感染症予防のためには性行為の際にコンドームを正しく使用することが大切です。
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監修/助産師REIKO
文/アミーゴこくぼさん