楽しみにしていたプールの日に
コロナ禍前の夏休みに、子どもたち2人と夫と一緒にプールへ出かけました。そこは波の出るプールが人気で、子どもたちにとっては初めての大きなプール。家族みんなで何日も前からその日がくることを楽しみにしていました。
ところが、プールに到着して車から降りた瞬間、下腹部に違和感が。おそるおそるトイレに行ってみると、予定よりも早く生理がきてしまいました。
どうしようかと考えていると、子どもたちが…
まさかその日に生理がくるとは思っておらず、私は生理用品をまったく準備していませんでした。混乱する頭の中で、まず子どもたちを夫に任せ自分は見学していようと考えました。しかし当時子どもたちはまだ5歳と2歳。2人とも目が離せず、夫にかなりの負担がかかってしまいます。それにさっきまで一緒にプールに入ると言っていたのに、急に私だけ入らないとなると、子どもたちが戸惑いがっかりしてしまう可能性も……。
そうやって考えをめぐらせていると、「ママ早く! 入らないの?」と子どもたちがキラキラした笑顔で私の顔をのぞいてきました。そこで私はタンポンを使えば一緒に入れると思い、施設内で買えるか探してみることにしました。
生理用品はどこに?
プールの受付付近や売店などを見渡してみたところ、生理用品は見つかりませんでした。受付には男性の係員がひとり。少し気まずいなと思いながらも、「生理用品はありますか?」と聞いてみました。「少々お待ちください」と言われ待っていると、さまざまな種類の生理用品が入った大きなかごを持ってきてくれました。
そのなかからタンポンとナプキンを買い、私は子どもたちとプールに入ることができました。まさかの事態でしたが楽しみにしていたプールで家族で楽しいときを過ごせ、いい思い出を作ることができました。
あとから夫に「受付は男の人だったのに、よく堂々と買えたね」と言われました。夫には私が落ち着いて対応しているように見えていたそうですが、私にとっては気まずく大変な出来事!
今回の経験からおでかけをするときは予定日にかかわらず必ずナプキンを持ち歩くようになりました。そして、プールバッグのポーチにはタンポンを常備しています。
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著者/斉藤ひかり
イラスト/マメ美
監修/助産師 REIKO