重い生理痛を内緒にしていた
昔から私は生理痛がひどいタイプで、寝込んで周囲に心配をかけることがありました。誰かが心配してくれるのはありがたい半面、申し訳なさもあり、私は自然と自分の生理痛がひどいことを隠すようになったのです。
当時付き合っていた人がいたのですが、彼は私が軽い風邪をひいただけでも過剰に心配してくれるやさしい人。「私が毎月生理痛で苦しんでいると知れば、きっと彼はすごく心配するに違いない」と思うと気が引けて、彼に打ち明ける気になれませんでした。
お家デート中にまさかの痛みが…
ある休日、彼の家でまったりしていたときのことです。次第に下腹部が重くなっていくのを感じました。
本来なら生理がくるタイミングではありませんでしたが、生理不順だったので、嫌な予感を察知し、トイレへ駆け込むとやはり経血が! 「彼の家だからナプキンも薬もないし、どうしようか」とトイレのなかでぼんやり考えていたとき、重かった下腹部が急に激しく痛み始めました。
「このままじゃヤバい!」と本能的に感じた私は急いでトイレを出ましたが、立って歩けないほどの生理痛に思わずうずくまり、トイレ前の廊下から動けなくなりました。
生理痛で倒れた私に彼はパニック!
しばらくすると、トイレから戻らない私を心配して彼が様子を見にきてくれました。
顔面蒼白で廊下にうずくまり、冷や汗を浮かべる私を発見した彼は、「どうしたの!? どこか痛いの!? 救急車……呼ぶ!?」と大パニック! 私は「ただの生理痛だから大丈夫……」と彼に伝え、ナプキンと鎮痛薬を買ってきてほしいとお願いしました。
生理用品を買いに行ってくれた彼の帰りを待っている最中、私は「結局あんなに彼を驚かせてしまうなら、事前に生理痛がひどいことを説明しておけばよかった」と後悔しました。
私が生理痛がひどいことを隠したことが原因で、事前知識のない彼に生理痛で苦しむ姿を見せ、驚かせてしまいました。「相手を心配させないように」と思いやる気持ちは大切ですが、やはりパートナーには自分の生理や生理痛について伝え、情報共有しておくほうが安心だと痛感しました。
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監修/助産師 REIKO
著者/ごとうゆき