人生最強の痛さだった陣痛
1人目の出産でとにかく印象に残っているのが、陣痛が半端でなく痛かったということです。夜中に生理痛のようなおなかの痛みを感じ始め、産院へ行く支度をしている間に、立てない、歩けない、いてもたってもいられないような痛みになりました。
やっとの思いで産院にたどり着きましたが、痛すぎて産院の玄関の柱につかまり、「痛ーい!!!!!!」と叫んでいた私。本来それほど痛みに弱いわけでもなく、どちらかといえば物静かな私が必死に痛さを叫ぶ様子に、付き添っていた母はびっくりしたそうです。その後分娩台に上がり、あれよあれよという間に5時間のスピード出産、普通分娩で1人目が生まれました。
2人目を妊娠したものの、陣痛が怖い
怒涛の育児生活が始まり、出産の記憶も薄れていきましたが、「とにかく陣痛が痛かった」という思いだけは私の記憶に深く刻まれていました。2人目を考え始めたときも、2人目の出産が近づいてきたときも、とにかく思い出されるのが「陣痛が怖い」ということ。
陣痛の恐怖におびえながらも、一方で「子どもを産むというのはこういうことなんだ」という思いがあり、2人目のときも無痛分娩などの陣痛を回避することは考えていませんでした。
予想外にこなかった陣痛、そして帝王切開
そして迎えた2人目出産の日。その日、夜中に寝ていて、寝返りをした拍子に温かな水が股間から流れてくるのを感じ、目を覚ましました。その後産院に向かったのですが、死に物狂いで産院に向かった1人目のときとは別人のような落ち着いた様子で産院にたどり着くことができました。
産院で陣痛がくるのをしばらく待ちましたが一向におなかは痛くならず、破水していることでおなかの赤ちゃんの状態が危ぶまれるため、緊急帝王切開をして2人目を出産しました。
傷口は後をひくも、ゆっくりできた産後
緊急帝王切開になったことで、普通分娩の場合より授乳を開始するのが遅くなり入院期間も長くなりました。産後は1人目のときより、ずいぶんゆっくり休めた印象があります。しかし、1人目のときには記憶すらない後陣痛がひどく、苦しみました。
そして、帝王切開ではやはり傷口が産後半年ほど経っても、なんとなく疼くような気持ち悪い感覚がありました。傷口は産後3年が経つ今でもなかなか目立ちます。
まったく違う2つの出産を経験した私。初めてと2人目の違いもありますし、産院も違うので単純に比較はできませんが、個人的に大きなポイントであった「陣痛」の点から見ると、陣痛がなかった2人目の出産のほうがずいぶんラクだった印象があります。しかし、普通分娩も帝王切開もそれぞれに大変な点があり、出産はどんな方法をとっても大仕事で尊いものだと感じました。
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監修/助産師REIKO
著者:澤崎 凪
1男1女の母。パーソナルカラーコーディネーターの資格を持ち、色彩関係、ファッション関係のほか、自身の体験をもとにした子育て関係のジャンルを中心にライターとして活動中。